短編2
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お坊さんと肝試し

これは数年前にあった実話です   

兵庫県にある六甲山というところをご存知でしょうか?その近くのお寺で起きた夏の出来事です    

ある20歳ぐらいの大学生3人組がいました  

そのうちの一人の坂田君(テニス部)の親戚にお寺のお坊さんがいるという話を聞き

友達の吉村君(ラグビー部)と木嶋君(帰宅部)がそのお坊さんと一緒に肝試しに行こうと言い出しました

坂田君は早速お坊さんに連絡を取り、お坊さんはあっさりと快諾してくれたのでした  

しかも「遠慮せず泊まっていきなさいよ」と言ってくれたので3人は大喜びで泊まりに行くことにしました

その日がやってきて、夕方に3人がお寺に到着しました、お坊さんは温かく出迎えてくれました  

お坊さんは凄く嬉しそうでした、そして4人で晩御飯を食べながら  

色々なお坊さんの不思議な体験談、霊感についてなどの話を聞きました  

3人は少し怖いと思いながらも興味津々でお坊さんの話に聞きいりました、そして  

話がひと段落ついた時には、ドキドキとワクワクで3人の肝試しボルテージは一気に高まっていました

時間はまだ夜の9時をまわったところでしたが、3人の意見は一致「今すぐ行こう!」でした  

お坊さんも早い時間の方が都合がいいと言ってくれたので、早速4人で車1台に乗り込みました  

行き先は幽霊が出ると有名な六甲山でした

六甲山に到着した時には夜の10時ぐらいでしたが、周りにはほとんど車が走っていませんでした  

さらに大して登ってもいないのに、いきなり霧が濃くなってきました  

そしてお坊さんが  「そのカーブを曲がって50メートルぐらいで車を停めて」と言いました  

3人に緊張が走りました、なにか見えたのだろうか?、この車の中に霊が入ってきたんだろうか?  

いろいろな怖い妄想が3人の頭の中を駆け巡りました    

運転していた吉村君はカーブを曲がったところから50メートル程でゆっくりと車を道路の脇に寄せました

そこは少し広場のようになっていて高い木々達が周りをとりかこんでいるような場所でした

お坊さん以外の3人は緊張で顔が少しひきつっていました  

お坊さんは言いました「結構今日は早いね、僕自身もビックリしてるよ」  

3人は怖くてお坊さんに何も聞けないでいました  

すると突然お坊さんが車から降りました  

3人も恐怖と興味が入り混じった気持ちのまま車を降りました   

そして降りてきた3人の顔を見てお坊さんは真剣な眼差しで言いました   

「ん?君らもおしっこ?」と

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名ARGENTINOさん  

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空気読んであげて( 'ω' ;)

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