短編1
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おばちゃんありがとう

私が学生の頃に起きた不思議な体験です。

私の母の妹のおばちゃんは結婚をしていたが、子供ができず、さらに肺ガンで何度か手術をしており、定期的に通院していた。

その為か、私の事を我が子のように可愛がってくれていた。

ある日私は友達と遊び夜中に帰り疲れていたので、お風呂に入りすぐ布団に入り眠った。

その夜、久しぶりに夢をみた。

私を可愛がってくれているおばちゃんが鏡台の前に座り私に髪をとかしてほしいと言った。おばちゃんの髪は長くとてもきれいだったのを覚えている。

いつも自分でとかしている為、私は髪をとかしながらなんでとかしてほしいのか聞いてみると、これから長い旅にでるから大好きな私にとかしてほしいんだとニコニコしながら言っていた。

髪をきれいにとかし終わると、私に最高な笑顔でありがとうと言いながら出かけていったところで、家の電話が鳴りその音で起こされた。

夜中だったが母が電話に出た。電話を切るなり私の部屋にすごい勢いで入ってきた。

すると、電話の音で起こされ不機嫌な私に母は、おばちゃん亡くなったと少し大きめな声で言った。

私は、急すぎて何がなんだかわからなかったが、ふと先程みた夢を思い出し、最後に会いにきてくれたんだと少し嬉しく思った。

怖い話投稿:ホラーテラー にゃんたさん  

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