短編1
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甲高い 赤

―――――――――

―電車――

笑う女がいたとても嫌な笑い方その声がやけに耳に響いてやまず酷く癪に障る

何故そんなに笑っているのか苛立ちながら視線を向けるとその女と目があった

気の弱い私は思わずドキリとしたがそれよりも私を驚かせたのは女が呟いた言葉だった

女は笑いを止めることなく言った

『何もオモシロイことなんてないよ何もねだからだよ何も面白くないからだから笑ってる』

それはまるで私が抱いた疑問に対しての返答のようで少し怖かった

恐怖心からすぐにその女から視線を逸らせたがそこでふと妙な感じに襲われた

女と目があったのは偶然ではなく初めから女が私を見てたから

ずっとずっと私を見て笑っていたから

そう思った瞬間ピタリと笑い声は止んだ

怖い話投稿:ホラーテラー 38さん  

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