短編1
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おいしかったよ

私はよく、亡くなった祖父や祖々母の夢を見る事があります。

会話をするでもなく、夢ならではの突拍子のない出来事ばかり。

でも、数年前のバレンタイン過ぎ、私は不思議な夢を見ました。

その年のバレンタイン、家族が好きな最中を送り、仏壇にもあげてねって母に伝えました。

送ってから、数日の事です。

夜眠りについた私はいつもと違う感覚の夢の中にいました。

2階の部屋にいる私。

部屋から1階の居間に行き、いつもの場所にいる祖父に

「最中、食べた?」

と声をかけました。

祖父は

「あの餡が緑の四角いやつか。食べたよ。おいしかった。」

と返してきたのです。

「お母さんやお姉ちゃんがチョコあげると思ったから最中にしたんだよね。」

祖父

「チョコも良かったなぁ。」

「あれ?おじーさん体悪くする前から甘いの好きだった?」

祖父

「昔から好きだよ。」

ここで、目が覚めました。

起きた時、私は号泣してて、今自分が寝ている部屋が実家じゃない事に理解できなくて、少しの間、天井を見ながらボゥっとしてました。

泣いて目が覚めた割には、気持ちはほんわかとしてて、本当にさっきまで祖父と一緒にいて会話をしてたような気がしました。

会いに来てくれた。

私はそう思ってます。

初めての投稿で、読みにくく怖い話しじゃなくすみません。

怖い話投稿:ホラーテラー こすずさん  

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