aが俺の家で部屋で暗い顔をしている
「どうしたんだa?」
a[あぁ……お前に言わなければならない事があるんだけどさ」
aは先ほどからこの言葉を繰り返す
缶ビールを片手に持ち、言おうとするがその度にため息をつくそしてビールを口に運ぶ
かれこれ2時間はこの繰り返しだ
痺れを切らした俺は怒鳴るようにaに向かって叫んだ
「おい!aなんだってんだ!?言いたい事あるならハッキリと言えよ!」
声が部屋に響き渡り俺の耳にかえってくる
自分でもうるさいと思ったが、仕様が無い
aはやっと言う気になったか口を開いた
震える唇でゆっくりと
a「俺達……友達だろ?」
2時間ぶりに話が前進した
だが、苛立ちもあり俺は少し飽きれた口調で「あぁ……そうだよ」と呟いた
a「実はバーにいた奴引っ掛けて犯しちまった」
「は?犯したって?性的に?」
a「あぁ……どうしてもやりたくなっちまって……」
「お前って奴は馬鹿か?!犯しただなんて!?何やってんだよ!?」
a「まだなんだ、終わった後そいつの財布開いたんだ」
「強盗もしたのか!?まさかお前……」
a「殺してないぞ!?」
「どっちでもお前はオオバカ野郎だ!ハアァァ・・・・・・何してんだよお前、自白するなら警察でしろ!」
a[解ってる、この後すぐいく、でもお前に謝んないと」
「被害者にあやまれよ!?」
a「お前にも関係あるんだ、だから落ち着いて聞いてくれ、そして俺を殺さないでくれ」
「殺すか!アホ」
a「財布に入ってた免許書みたらお前の親だったんだ」
「ハあああああああああああああ!?!?!?!」
この後激しい殴り合いが始まり
終わりには互い抱き合い涙を流した
「もう良いんだa」
a「すまないすまない」
aは子供の用に泣き喚き何度も謝った
俺はそんなaの肩を抱き
これからの二人について考えてた
aを許そうと思っていた、友情とは時に試されると知ったのだ
朝日が昇る頃に俺は全てを許せるだろう
「警察行く前に親に謝りに行こうか……絶縁されるな俺」
a「あぁ……」
a「財布無くて困ってんだろな、親父さん」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話