数年前の初夏
イカが卵を産むために海岸沿いの浅瀬にやって来る
その晩は友人夫婦とイカ釣りの約束をしていました
堤防に夜の8時に集合な!そう約束し、7時半頃家を出た10分足らずで約束の堤防に着き、まだ来ない友人夫婦を待ちながら1人でイカ釣りを始めた
まもなく友人の声が…
お〜い!
ニコニコ手を振りながら夫婦で歩いて来た
私の隣まで来た友人が…
あれぇ〇〇〇は?
私の子供の名前を言った
んっ!?俺ひとりだよ
顔を見つめ合う友人夫婦…
今、〇〇チャン(私)の周りで〇〇〇(子供の名)みたいな小さな男の子が走り回ってたよ
なぁ、と友人は奥さんに同意を求めるように言った
うん…〇〇チャンの周りをぐるぐる走ってたよ…
奥さんは泣きそうな顔でそう言った
その日は釣りを止め家に帰る事に…
それからの友人は、自分の商売が上手く行くようになり
年収も200万未満だったのが、あっというまに1500万を超えた
今でもあの時見た子供は
『座敷わらし』だと思っていると言っている…
私は未だ良い事がない…
怖い話投稿:ホラーテラー アックマンさん
作者怖話