中編6
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ユネ○コ会館

今日はユネ○コ会館にまつわる話をしようと思います。

これは私が体験した話です。

あれは私が専門学校生の時でした。

当時私がよく行っていた服のお店の店員となぜか仲良くなり、肝試しに行かないかと誘われました。

私は肝試しと言う物に行った事がなく自分自身心霊的な物は信じていないのと興味本位とで二つ返事で了承し、仕事が終わりに集合と言う事になり暫らく時間を潰した後に店に戻りました。

そこで今日の参加メンバーを紹介されました。

まずは私、そして男2人A.B女が2人C.Dとします。

中でもCは神社の孫だかなんだかで何やら見えるらしく、私達は彼女に従う事にしました。

彼女主導の元、やれ塩だの水だのをコンビニで買い込みいざ目的のユネ○コ会館へ。

ここでユネ○コ会館の事を説明しますと、(まぁ有名すぎて説明の必要も無いかもしれませんが…)

その建物はH県A市に有る廃屋で、その建物が廃屋になった理由は諸説有りますが、噂ではそこは精神病患者を扱う病院だったとかカルトな宗教団体が使っていたとかいろいろ言われています。

そして、共通しているのは地下のボイラー室で集団自殺した後その建物が焼け落ちたと言う話です。

A市の公式発表では暴走族が放火して焼け落ちたとか発表して有ったと思います。

そして、昔走り屋だったとか言うCの運転で目的の廃屋に向かいました。

神社の孫で走りやてどんなキャラやねんとか自分的には思っていましたがそこは口にせず黙っていました。

間もなく私達は廃屋に着きました。

そこはかなり山奥に有り入り口と思われる山道にはフェンスで遮られていたのですが、有名なスポットでも有る為先達たちにフェンスは破られていました。

私達はその破られたフェンスの穴をくぐり抜け廃屋に向かいました。

私はその時何か違和感を感じていましたがそれが何なのかは分かりませんでした。

廃屋に近づくと何故かそれ迄騒がしかった虫の鳴き声も少なくなり、夏だというのに段々冷んやりとして来るのが分かりました。

そして廃屋の入り口に着きました。

その入り口を見て私は絶句しました。

そこは人が四つん這いになり一人通れるかどうかという位の穴蔵が有りそこを潜らなければ廃屋には行けないとの事。

仕方なく私達は一人づつその穴蔵を通りました。

その穴蔵の中はトタンの屋根どうしが微妙なバランスで支え合って辛うじて崩れていないだけという所でした。

その時自分は今崩れたら確実に死ぬなとか思いながらなんとか潜り抜け廃屋の前に立ちました。

その時徐にCが言いました。

「その脇道絶対行かないでね。後ここ本当にやばいから。じゃ進もっか。」

うえぇ~え!?何それ?

このタイミングで言うかね?それ。

とは言えず、私達はついて行く他なくそのままCについて行きました。この時位から私は何故か頭の右側が痛くなって来ていてちょっとなんか嫌だなとか思っていました。

そして、入り口からすぐに地下に潜る階段が有り右手には病院で使うよう簡素なベッドの有る部屋が、左手には前に侵入したであろう愉快な連中達が描いたのか、ドラえもんの落書きなどが有りました。

その時右の部屋の窓に白い物が揺れた気がしましたが、私は無視しました。

うん。気のせい、気のせい。

Cは何故かそちらの方を凝視していましたが…

そして、問題のボイラー室であろう部屋に着きました。中は水浸しで入れた物では有りませんでした。

そこで又もやCが一言。

「ここ前来た時ね、一歩入った途端に持ってたお守り弾け飛んだんだよね~♪そん時は水とかあんまり無かってんけどなー。」

来た事有るんかい!?と、私。

「ん~でも今日は大丈夫っぽいかな?」

そうなの?さっきから私頭痛いんですけど?と、私心の声。

「さっ次、次!」と、C

か、帰りたい…

仕方なく次は一階へ上がる階段へ。

一階に着いた途端私は又もや絶句しました。

そこは一面焼け野原、足下には砕けたガラスに瓦礫の山、二階部分は全て焼け落ちて更地の様になっていました。

そして空を見上げると息を呑む程の美しい星空が有り、其れが逆に足下のギャップを浮き彫りにし余計に不気味でした。

その時私はふと右手に見える山路に続く畦道のような物に気付きました。

がしかし、その道をしっかり見ようとすればする程段々輪郭がぼやけ、有るはずの道が見えなくなり頭がどんどん痛くなってきました。

うわっ、何これ?

もしかしてやばいの?

その時Cが、

「あっ…もう帰ろ。」

と一言呟き踵を返しもと来た道を戻り始めました。

なんやねんもう!

私達は慌ててCに従い入り口迄戻りました。

そして、徐にCは振り返り

「全員そこで止まって。」

Cは一人ずつ懐中電灯で照らすと、

「AとDそれから、かつをあんた達はこっちに来て。」

そして、CはBの後ろに回り込み、背中をバンバン叩き始めました。

暫らく叩くと、

「怒ってるね…だいぶん…早く帰った方がいいかも。帰れコールの大合唱やわ」

もちろん私達には何の事やらさっぱり分かりません。ただあたりの雰囲気の異常さに早くここを離れたいその一心でした。

そして皆無言のうちに車迄戻りました。

そして、

「は~、やばかったね~。取り敢えずBは払っといたから、大丈夫やと思うけど…」

そこで車に戻った安心感からか皆一様に騒ぎ始めました。

「ぇ~何なん?Bは何やったん?後俺も頭痛いんやけど?」と私。

「てか私もさっきから右手痛いし何なん?」と、D。

「俺なんにも無いわ~。」と、A。

「俺…も?何とも無い。てかさっきの叩かれた背中がちょい痛い。」と、B

「ちょ、一辺に言われても分からんから一個づつね!まず、さっきのBはちょっとやばっかった。」

うぉい!と男衆。

「そんでかつをの頭痛いんは大丈夫。右やろ?右は守護霊やから。多分警告。で、Dはね~ごめんね、一人連れて来ちゃってるわ~。」

「まじで!?どこに!?」

「調度運転席と助手席の間。」

え?て、俺の目の前やん!?

慌てて後ろにのけぞる俺!(私はその時2列シートの後ろの座席の真ん中で前のめりになってました)

「あ、大丈夫やで後で払っとくから。後Bな、ちょいやばかったなー。あのままほっといたらまぁ良くて衰弱死かな?Aはね、ほんまは言わんとこかな思うてたんやけど、ものっ凄いまとわりつかれててん。でも、あんたは異常に鈍感やから、あっ、良い意味でね。あの人らもあかんわって感じですぐ離れてったわ。」

キキー!!!

!?

その時何故かCがいきなりブレーキをみました!

なに!?何!何???

「あーごめんねー、急に出て来たから。」

「何何?狸かなんか?」

「いや、何かちっさい子供?いや、違うか、子供みたいなちっさな人?かな。」

もーなんなん!?

早く帰りたい…

そして、取り敢えず何事もなく家路に着きました。

「帰ったら皆塩振っといてねー♪」

とCは言い帰って行きました。

あれからあの廃屋へは行っていません。

と言うか今は警察の巡回コースになっていて下手に近寄ると捕まっちゃうみたいです。

それとあれから何故か頭痛が頻繁に起こる様になってしまいました。

でもまぁイブ飲んだら治るんで、もし霊の仕業なら対した事無いですね( ̄▽ ̄)

科学の勝利です。

以上たいした事ない話を長々とすみませんでした。

もう一つ同じ場所で友人が体験した話が有るのですが、それはまたの機会に。

怖い話投稿:ホラーテラー かつをさん  

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