短編2
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「感」

彼女も、少し「感」が鋭いようです。

 一人暮らしをしている彼女のアパートは、「何か」が

居たそうです。

 「気配」は感じるが姿は見えず・・・

 しばらくして友人のKが、彼氏とクリスマスを過ごすのに

Sの部屋を借りたそうです(もちろん1泊・・・です!)

 浮き足立っているKは、いつの間にか深い眠りへ。

次の日、幸せな朝日を迎えようとしたら彼氏がもう起きて

います。

「おはよう、早いのね」Kが言うと、

「眠れなかったんだ」と彼。

「?どうして・・・」

「キッチンで、物音がして・・・」

 彼曰く、

 早々とKの寝息が聞こえ始めたので、さて自分も寝ようと

思ったら、何故か眠れない。

そこそこ疲れたはずなのに?

 しばらくすると、キッチンから何か音が聞こえる。

電力の音かと思い、最初は気にしなかったモノのどうやら

違うらしい。

 よくよく聞いてみると、何かモノを動かす音。

例えるならビニール袋をガサガサするような音、に聞こえた

そうです。

 そう自分の中で判断すると、もう怖くて眠れない。Kを

起こすには男のプライドもあり出来ない。

 そこで一睡もできなかったそうです。

 その話をKがSにすると

「ふぅん、まぁいつものことよ」と軽くかわされたそうです。

 比較的無理に部屋を借りたkは、それ以上文句も言えなく

黙ってしまいました。

 この一連の話を後日私たちが聞いていると、Sがふと

言いました。

「たぶん、四つ足のモノだと思う」

 つまり「獣」のことらしいのですが、その表現方法が

妙に怖かったのを覚えています。

 Sが夜寝ていると、よく身体の上に何かが乗るそうなんです

(男じゃないですよ!!)

何だろうと思うと、布団があるはずなのにその上にいる

「モノ」の感触が分かるそうです。

 そう「ツメ」です。

 結局それがなんだったかは、分からずじまいですが・・・

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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