短編2
  • 表示切替
  • 使い方

石と砂丘

最近、鳥取砂丘で白骨が発見されましたよね。それでちょっと思い出した事があるので投稿します。

僕が、大学2年生のころ、友達と鳥取に行きました。そのときの友達は3人、AくんとBくん、それと当時Aくんと付き合っていたCちゃんでした。

Cちゃんは、霊が見えるわけではないのです

が、霊体験を結構した事のある、所謂「憑かれやすい」人でした。

そのとき鳥取にいったのは、Bの冗談からでした。

「夜の鳥取砂丘にさ、タイムカプセル埋めてこない?」

このときには鳥取にいくことが決まっていたので、多分Bからすれば冗談だったんでしょう。しかし、それに食いついてくるA。

「いいね!じゃあ、2日目の夜にしようよ!」

それに賛同するCちゃん。

「いいとおもう!絶対思い出になるよ!」

こうして2人に流される形で、それは決定しました。

そして、夜。

鳥取砂丘に忍び込んだ僕らは、適当に歩いて場所を決めました。

「ここでいいんじゃない?」

そこは周りよりも少しくぼんでいて、わかりやすかったからだとおもいます。

そして、僕たちは穴を掘り始めました。

「これくらいでいいんじゃない?」

「いや、もうすこし掘らないとだめだろ。」

「じゃあ、これくらい?」

「う~ん...まあ、これくらいでいいかな。」

そのとき、

「コツン」

へんな音が響きました。

「ん、なんだこれ。」

「え、なになに!」

それは、おおきな石でした。僕たちは、それを持ち上げようとしました。その瞬間、

「いっ、痛い痛い痛い痛い」

Cちゃんが悲鳴をあげました。

パニックになる僕たち。

「え、なんで大丈夫!?」

「えっと、病院につれていかないと!。」

「痛い痛い痛い!!」

そのままなんとか帰ってきて、急いで病院にいきました。

Cちゃんは、腕を骨折していました。医者が言うには、疲労骨折ということでした。

Cちゃんも、

「きっと久しぶりに穴を掘って疲れたんだよ。」

と言っていたので、「そうなんだろう」と納得し、いつしか忘れていきました。

しかし、その鳥取砂丘で白骨死体が見つかりました。あのときは暗かったのでよく見えませんでしたが、同じ場所だった気がします。

もし、あのとき掘りあてた大きな石が誰かの骨だったのだと考えると、ゾッとします。

長文と駄文をお許し下さい。最後まで読んでいただきありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ