短編1
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月の宮

夜行列車に乗って東海道を走ってたときの話です。

うとうとしてたら電車が駅について目が覚めたんだ。

俺は窓辺の席。三時くらいだと思う。駅は名古屋駅のような感じだった。

駅の表示をみると駅名のところに「月の宮」って書いてあるんだ。

でも、なんだか雰囲気が不思議な感じだった。現実のものとは思えないような、

ちょっと薄暗くて、別に怖い感じはないんだけど。で、よく見ると

2mくらいの背丈の黒いひょろひょろの人がホームを歩いていたんだ。数名いたと思う。

影を立体化したような感じ。なんとも書きづらいんだけど、でなんだこりゃと思ってたら

座席間の通路を同じような人が二人、歩いて電車から降りて行った。

隣でいびきかいて寝てたおっさんは別に普通の人間だったし、まわりも別に普通の人。

で、電車が動き出して離れていきながら街を眺めてたんだけど、

暗闇の中に東京タワーくらいのビルが摩天楼みたいにそびえ立ってて幻想的だった。

夢にしてははっきりとみてるし、お茶も飲んだ記憶があるし 何なんだろうなぁって思う。

金縛りのときの現実っぽい夢なのか、何だったのか。

月の宮っていうのは徳島に地名あるらしいけど、違う。

怖い話投稿:ホラーテラー コピペさん  

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