短編2
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森の奥の人々

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今から25年前の小さい頃、石川県の某所に住んでいました。

自宅は山間にあり、そこは20軒前後の家が集まった集落となっていまして、周りは森に囲まれていました。

たまに、山の奥から何組かの家族連れが降りて来て、私の住んでいた集落で畑仕事などの手伝いをして、見返りに食料を受け取る事を繰り返していました。

そこの子供とたまに仲良くなって、住んでいる所まで付いていった事もあるのですが、森に入ってしばらくの崖下の河原へ、トタン板を重ね合わせたような粗末な小屋に住んでいるようでした。

そんな小屋が5~7つぐらいあり、どうやら世帯数も同じぐらいあった記憶があります。

知り合った子に聞いたところ、普段は川魚や森の実などを捕って食べているそうで、時々、住んでいる場所ごと移動しているということでした。

言うまでも無く、そこにいた数人の子供は、誰も学校に通ったこともないそうです。

彼らは、地元の方言をもっときつくしたような感じではありましたが、確かに日本語で話しており、顔も明らかに日本人ではありました。

ただ、男性の半分位は甚平をヨレヨレにしたような和服で、残りの男性半分と一部女性はポロシャツ。

女性の大半はモンペ姿で、いくら25年前の地方でも、そんな格好をしている人はお年寄りぐらい。

当時は見慣れた光景だったので、あまり深く考えなかったのですが、今になって思えば、彼らは一体なんだったのでしょう。

たまに帰省して両親に聞いても、逆に「あの人達って何なんだろうね。今思うと不思議な人達だよね。」と言われる始末。

言うまでもなく、いつの頃からか彼らは来なくなり、私も忘れる所でしたが、ふと思い出したので投稿してみました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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