中編2
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戻れない坂

N県M町には、戻れない坂という文字通りの坂道がある。

何故?戻れないのか?

不思議に思って地元の人に聞いてみた。

昼間は普通に戻れるらしく、近所の人も気軽に利用しているとの事だった。

昼間は?

その事に疑問が湧いて、じゃっ夜間は?と聞いてみたが、夜は使わないというだけで、答えてくれなかった。

なので、他の人にも聞いてみたが、やっぱり夜間の話は、皆一様に口を閉ざした。

丁度、暇を持て余していた俺と友達のA、Bと三人で夜、坂道を上ってみる事にした。

深夜0時を回った頃、俺達は、戻れない坂の前に居た。坂を見上げると上の方は真っ暗で、闇に吸い込まれるのでは?と少し怖かったが、俺達は、坂を上り始めた。

坂の1/3を上った時、後ろを振り返ったが、別に異常は無く、俺達は「余裕じゃね~?」と口々に言いまた更に坂を上った。

Aは、最近太ったらしく(笑)ヒーヒーと悲鳴に似た声を上げながら坂道を上っていた。

Bは、疲れを知らない感じで、結構普通に上ってな。

俺は、最近、運動不足で、ちょっと足にきてた orz

ていうか、N県の坂道は、何処も急な所が多いから……(言い訳)

で、何だかんだ思いながらも坂道を上がり切った。

そこから、下りる事になる。

戻れない坂というのだから、当然、下りて行ったらなんかあると思ったから、俺達は、上って来た坂道を下り始めた。

なんだ?普通に戻れるじゃないか?!

ちょっと、拍子抜けした。怪現象とかも起きないし、つまんね~の!!とか思ってた。

上りと違って下りは、足どりも軽く、上りよりも早く下に着く予定でいたから、麓のコンビニ行こうって俺達は、話してた。

…………けどなぁおかしいんだよ!

幾ら坂を下っても下につかね~んだわ。

景色もそのまま変わらないんだが、下りてるはずなのに、周りの景色が同じなんだよ。

まるで、動く道路の上を無理矢理下ってる感じ(伝わら無かったらすまん。)

で、時間だけが過ぎて行って、もう2時間は、歩いてた。上りに、30分も掛かって無かったから、どう考えてもおかしい。

Aが疲れたと言って座り込むと、流石のBも俺も道にヘタリ込んだ。

「戻れないってこういう事?」とAが言った。

「だろうな…」と流石に疲れた顔をしてBが言った。

俺達は、再び歩き出した。坂を下るのは止めて上って行く事にした。

景色が変わって行く……

別の道から下に下りて行くと、驚いた事に下界は真昼間だった。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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