中編4
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友達

彼はいつも独りだった。

両親とは会えなく、親戚とも連絡一つとれない…

そこで彼は友達を作ることにした、たくさんの友達がいれば独りではなくなり楽しいに違いないと思ったからだ。さっそく道を歩く人に話しかけた。しかし話しかけても無視され、たまに遠くの人と目があって嬉しくなって話しかけようと近づいても相手が逃げてしまうのだ。

彼は考えた。

「なぜ皆は無視するのだろう…」

時間が過ぎその内に彼はこう考えるようになった。

「僕はきっと透明なんだ、だから皆は僕を無視するんだ。」

だがその考えは矛盾している、彼をみて逃げる人もいるのだから。

話が変わるが、神奈川県某所で交通事故が起きた。トラックが信号無視をして乗用車に衝突したのだ、被害者は3人家族で両親は奇跡的に助かったが子供が亡くなったという悲惨な事故だった。

そう、彼はその被害者だったのだ、しかしそんな彼に友達が出来た。その友達は運転手をしていたのだそうだ。

そして今日も友達が増える。事故が起きた交差点で…

「え・・・。」

耳を疑った。

警察は何か話しているようだか耳には入ってこない。

彼女が死んだ・・・。

なんで・・・。どうして・・・。

目の前が真っ暗になった。

電話は切れていた。とりあえず学校へ行かねば。何故かそう思った。

学校へ向う途中、Aに会った。

「彼女が殺された・・・。」

「聞いたよ・・・。寝てたら電話かかってきてそれで知った。ごめん、あたし用事があるんだ。先行くね。」

Aは走って去って行った。

・・・。

一時間目の授業は中止され全校集会が行われた。

彼女の事だ。

校長が長々と何か話しているが耳には入ってこない。

なんで。どうして。そんな事ばかり考えていた。

昼休み、Bが近付いて来た。

「お前に話ておきたいことがあるんだ。」

そういって僕を教室から連れ出した。

「昨日彼女の殺された現場のすぐ近くでAを見たヤツがいたんだ。」

心臓が跳ね上がった気がした。

どういうことだ!?今朝Aは寝ていて電話で彼女が死んだことを知った。と言っていた。

あの夜、Aは寝ていたんじゃないのか!?

それに今朝の素っ気無い態度は何だったのだ!?

用事があるなんて言っていたが、嘘だったんじゃないか!?

ただオレから離れたかっただけではないのか!?

何故そんな事を・・・。

ある考えが頭を過ぎった。

冷静になれ!と思ったがそうとしか考えられない。

「てか、さっき変な所に電話・・・おい!」

僕は走っていた。

そしてAの元へ行くと、

「今夜公園に来てくれ。」

と言った。

自転車で公園へむかった。到着すると、Aがベンチに座っていた。

Aはこちらに気付いたのか立ち上がった。

Aに近付き、

「お前がやったのか?」

と訪ねた。

Aは驚いた顔を見せ俯いてしまった。

やっぱりそうか!

「どうなんだ!」

声を荒げて言った。

「違う。」

違うだと!今さら言い訳するつもりか!

「じゃあなんで今朝嘘をついたんだ!Bから聞いたぞ。あの夜、お前が殺された現場の近くにいた事を!」

「確かに僕君には嘘をついた。でもそれは・・・。」

やっぱり嘘をついていたんじゃないか!

怒りではらわたが煮えくり返る思いになった。

「だって、私見」

「黙れ!」

僕は彼女の首を締めた。

Aが目の前に倒れていた。顔は青ざめ、ピクリとも動かない。

何が起こったのか分からなかった。

まさか・・・。僕が・・・。

気が付くとAを近くの公衆便所の個室へと運んでいた。

そして、自転車に乗り急いで自宅へ戻った。

家の庭にある倉庫を開けるとスコップと鋸と袋を探した。

運良く二つが入った大きな紙袋を見つけ、それを手にとり公園へ戻った。

途中、誰かとすれ違ったらマズいのではないかと思い、人通りを通った。

公園に到着し、公衆便所へ入りAを隠した個室の中へ入った。

そして袋の中から鋸を取り出しAを解体しようとした。

心臓が飛び出しそうになった。

足音が聞こえた気がした。

誰か入って来た。

しかし、それは気のせいだったようだ。

落ち着け。

Aの体の解体を始めた。

途中、Aの返り血を浴び、吐きそうになったが堪える。

Aの手足を切り落とすとそれを袋の中に入れ水道にホースをつなぎ、トイレの中に飛び散った血を洗い流した。

そして、Aが入った袋抱きかかえ公園の裏にある山へ入った。

山に入るとAの手足、体を取り出し別々の場所へ埋めた。

これで大丈夫だ。Aの体はバラバラにして埋めた。後は誰にも見つからずに帰るだけだ。

バラバラにして・・・。

バラバラ・・・。

・・・。

僕はすべてを悟った。

声が聞こえた気がした。

「こんにちは。人殺し。」

次の日、僕は首を吊った。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん    

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