A子が住宅街を歩いていると、
同じクラスのB子がマンホールの上で
「きゅう、きゅう、きゅう」と言いながら楽しそうに跳ねている。
B子は根暗な性格で、クラスの女子に虐められていた。
もちろんA子も虐めている。
「ちょっとあんた!気持ち悪いわね…何してんのよ?」
A子は聞いてみたが、B子は完全無視で相変わらず「きゅう、きゅう、きゅう」とマンホールの上を跳ねている。
あまりに異様な光景であったが、跳ねているB子を眺めているうちに
(もしかしたらマンホールの上で、きゅう、きゅう言いながら跳ねるのは楽しいことなのかもしれない…)
という考えがA子の脳裏をよぎった。
「…ちょっと私にもやらせなさいよ!」
A子はB子を押し退けて、マンホールの上で跳ねながら「きゅう、きゅう」と言ってみた。
(何よ…全然おもしろくないじゃない)
B子に文句を言ってやろうとした瞬間、マンホールの蓋をB子がサッと引き、A子は地下に落下していった。
それを見届けるとB子はマンホールの蓋を閉じて、その上をまた楽しそうに跳ね始めた。
こんどは「じゅう、じゅう、じゅう」と言いながら…
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話