中編3
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とあるカラオケにて

会話文が多いので見難いかもしれません。

本当にあったことを忠実に書きましたので物語のように上手く出来てはいません。

もう1ヶ月ほど前の出来事になります。

私(仮名:りさ)と彼氏(仮名:あきら)、友達のみく(仮名)は久しぶりに遊んでいました。

そして、夜はカラオケに行くことにしました。

受付を終えて部屋に着いたみくと私はデンモクに齧り付きました。

その目の前で、いきなりあきらがソファに横になりました。

あ「俺ちょっと眠いから、二人で歌っててー。」

「来ていきなり?」とも思いましたが、声色も眠そうだったしその時は気にしてませんでした。

テレビと機械の調子が悪かったけど、みくと私は二人で思い思い歌っていました。

五月蝿かったからか、途中横の部屋の方から壁を叩かれました。

隣の部屋の人が退出してきた時、綺麗なお姉様方だったので、私は少し申し訳なくなりました。

疲れて暫く休憩をとってたら、

み『えー、ここでー、重要なお話がありまーす!』

みくがマイクを持って話し始めました。

み『りさが怖がると思ってずっと言わなかったんだけど、ここは出ます。』

り「…ぇ?出るって幽霊?」

み『いえーす!あたしは今日は殆ど感じるだけなんだが、あきらがもろ見えしてるみたい。』

り「そうなの?…あきらもしかして具合悪かったの?言ってくれれば良かったのに…ごめんね?」

あ「いやぁ、りさが怖がると思って…。でも確かにここには居るよ。」

昔から怖いのが苦手な私ですが、その割りにホラテラ読んだりと好奇心が旺盛で、その時も怖くてしょうがなかったのですが、一応どんな霊が居るのか聞いてみました。

あ「先ず、俺の座ってたソファから腕が伸びてきてる。因みに、俺ずっと足首掴まれてて具合悪かったんだ。んで、テレビの後ろに居る男がみくをじっと見てる。テレビの前に居る茶色の犬と誰かが目が合う度に画面が揺れる。でんもくから曲が入れ難かったのも、この犬が前に居たから。りさに何か訴えてる気もするけど…。後、壁叩いてたのも幽霊ね。今その男みくの背後に寄り添ってるぜ(笑)この部屋に居るのはこんなもんかな。」

み「あれ?あきら気付いてない?りさが歌ってる時下からドンドン叩かれてるの。」

り「はい?」

み「今度激しいの歌う時足元に意識集中すれば解るよ。」

色々言われて凄く怖かったです。

でも好奇心から、私は激しい曲調の曲を選曲しました。

そして、足元に気を使いながら歌っていると、確かに私の右足下をドンドン叩かれている感じがするのです。

しかし、余りにも周りのリズムとずれていて思わず笑ってしまいました。

それがいけなかったのか、椅子まで揺れ始めラップ音も酷くなってきたので早目に帰ることにしました。

店員さんに言っても「本当ですか?」と取り合って貰えず、怪訝な目をされました。

帰りの車の中、みくとあきらには暴露話をされました。

み「実は、あたし結構さっきのとこ行ってるんだけど、あそこの1階のある1部屋封鎖されてて、あたしらの隣の部屋ってそこの真上なんだよねーw」

あ「それより廊下でずっとキョロキョロしてた女の霊気味悪かった。余り良くない感じがする。」

み「あー…いっつもだよ。あの女は。結局目の前の部屋に入って、ずっと『お前のせいだお前のせいだ』って言ってたし。意味不なんだけどw」

り「…二人とも怖くないの?」

み「こんなの慣れ慣れ。」

あ「怖くはないなぁ。昔からだし。それにりさの守護霊?が居たしな。」

り「え?そんなの解るの?」

あ「うん。一人は曾お婆さんで、もう一人は武士…というか落ち武者っぽい人達。今日の幽霊たちお前には近づいて行かなかったもん。」

り「そうなんだー。」

あ「でもりさ生霊も憑いてるからw多分一番初めに付き合った奴だと思うけど。」

り「…」

これが、私の初めて?の心霊体験なんですが、怖かった反面曾お婆さんに守って貰ってるって思うと嬉しくてしょうがないです。

ばばちゃんありがとう。

今年のお盆また会いに行くからね。

それにしても、何故あの人が私に生霊として憑いてるのか不可思議です。

怖い話投稿:ホラーテラー りささん  

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