これは、私が小5の時の担任の先生から聞いた話です。
ある夏の日。先生と数名の友人とで、今はもう使われていない病院に肝試しに行くことにしました。
夕方暗くなり始めたころ。
先生達は病院の前に来ていた。
全員そろったので肝試しを始めた。
病院の中に入ってみると、カルテや注射器、メスなどが散乱していたらしい。
結局、何も起こらないまま肝試しは終わった。
病院を出てその日は終わった。
肝試しをしてから数日がたったある日。
肝試しに行った友人の中の一人から電話がかかってきた。
電話にでると
「助けてくれ。夢に女が…女が」
先生はわけが分からず
「どうした。落ち着け」
と、友人をなだめた。
しばらくすると、落ち着いたようで話をし始めた。
「この前みんなで肝試しに行っただろ。その時俺こっそりメスを持ってきたんだ。そうしたら、その日から女が夢に出てきて『私のメス返して』て、ずっといってくるんだよ。あの日からずっと」
先生は友人にそのメスを返してくることをすすめました。
メスを返してから女は夢に出てこなくなったそうです。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話