短編2
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三人の中の一人

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去年の夏の話

バイトを探そうと自分の部屋で冷房をガンガンにかけて携帯をいじっていた

何時間か経って眠気が襲ってきたのでうつ伏せのまま凍えないように毛布にくるまり眠りについた

熟睡に入った頃…誰かが私の足を揺すっている

まるで『ちょっと、起きなさい!!』みたいな感じで

初め私は母親が夕食の為に起こしに来たのかと思った

最高に眠かった私はそれを無視して起きなかった

でもそれがしつこくて何回も揺すってくる

とうとう我慢の限界…

『もぉー!!眠いんだよ!!』と文句を言いながら自分の足元をチラッと見た瞬間…

『フフッ…来ちゃった』

白い服を着た私と同じ顔の人物が笑いながら足元

に立ちそう言った

私は双子…その一瞬で片割れが家に遊びに来たのかと思い『来ちゃったって何だよ…』とそこで完全に目が覚めた

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足元には誰もいない…しかも時計を見たら夕方6時…結婚して旦那の実家に嫁いでいる片割れがこんな時間にうちに来る訳がない…でも同じ顔…今のは何だ!?

片割れが急に心配になり『あんた今日何かあった!?』と軽くその場でメールを送った

昔から私はいろいろな体験が多い…それを察知したんだろう…

『何があった!?』と返してきた

今体験した事を事細かに送った

すると『ハンバーグ作ってたわよ(笑)』と軽いメール…良かった…何でもなければいいや…そう思った

だがまたメール受信中の表示…あれ!?滅多にそんなメールのやり取り続かないはずだけど!?とまた送られてきたメールを開いた

やっぱり片割れからだ…何だろう…すると

『今私…白い服着てるんだけど…』

ゾワズワした…夕方で薄暗くなっていたのもあって怖くなり親のいる下の部屋へ降りて行った

そこから一週間くらい経っただろうか…気にならなかった訳ではない…そこから三日間くらいは頭の中でグルグル回っていたのは確かだ

そこでふと確信した事があったのだ

あの時足元に立っていた人物の髪型だった

茶髪でパーマをかけていたのをいきなり思い出したのだ

ゾッとしたのは…その髪型が今の自分だという事を…

双子なんだから声も顔も同じなのは当たり前…片割れは茶髪にした事もなければパーマもかけた事もない…今まで片割れだとばかり思っていたのは間違いだったんだ…

じゃぁあれは私か!?何の為に!?『来ちゃった』って何だよ…

あなたはもう一人の自分を見た事がありますか?

Concrete
コメント怖い
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双子の人がドッペルゲンガーに会うとややこしいですね。

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実は三つ子だったとか。

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