長編11
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バイト of バイオレンス

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俺はどこにでもいる大学生だ。

俺が住んでるM県は、今年の3月11日、東日本大震災に被災した。

俺が住んでる町は海から遠かったため津波の被害は免れたが、地震のせいで家具などが落ち、ほとんど壊れてしまった。

俺は、地震が怖いと言う気持ちより、突然の出費のほうばかり気にしていた。

地震から数日後、俺は何気なくインターネットで東日本大震災のことを調べていると、「時給1500円瓦礫掃除。体力のあるやつ募集!!!」というのを見つけた。

体力には自信があったので、正直「俺にピッタリの仕事じゃないか!」と心の中で叫んでた。

俺はすぐさま書いてある電話番号に電話を掛けた。

プルルルル、プルルルル、プルルッ…ガチャ!

「はい、もしもし?」

「あっ、アルバイトの広告を見て電話を掛けさせてもらいました。私、○○○と申します。」

「ああ、はいはい。いやー助かるよ!こちとら人手が無くて困ってたからねぇ。」

「あっ、そうなんですか。ところでこの時給1500円って勿論嘘じゃないですよね?」

俺は何よりそれが一番心配だったので、

真っ先に聞いた。すると、

「ああ勿論だとも。何かね?君はお金に困ってこのバイトを探していたのかね?」

「……ええ、お恥ずかしながら。」

「ワッハッハ!!そうかそうか。よし、気に入ったぞ。ところでいつからウチで働いてくれるかな?」

「明日からで大丈夫です!」

「それじゃ今から伝える所に、明日の9時でいいかな?」

「はい。分かりました。」

「それじゃあ、また明日。」

「失礼します。」

ガチャリ。

ぃよっしゃああぁぁ!!!

俺は嬉しさのあまり、2DKのボロアパートでおもいっきり叫んでいた。

勿論このあとに住民達に注意されたのは、言うまでもない。

俺は、明日キッチリ働くためいつもより早く床についた。

まあワクワクし過ぎて、なかなか寝れなかったからさ、俺の密かな楽しみであるジャンプを読むことにした。

ジャンプの作品は全部好きだが、一番好きなのはやっぱり、「め○かボックス」だな。

なんといっても、あの言葉遊びはすごいね!

キャラもいいし言うことなしだね。

そんなこんなで、いつの間にか俺は寝ていた。

翌日、俺は指定された場所までチャリを走らせていた。

指定された場所は俺ん家から10分位坂道を下った場所で、津波の影響をモロに受けた場所で、あんなバイトを出していたのも無理もない。

その場所に行くと、昨日電話に出た中年のおじさんが立っていた。

一応、「○○さんですか?」と聞くと、

「ああ、君が○○○君かね?待ってたよ。それじゃあ早速仕事をして貰おうかな。」

俺はチャリを停めて腕まくりをしながらおじさんの後を着いてった。

どうやらおじさんの家のようで普通の一軒家だった。もうすでに何人か作業を初めていた。

俺もそこへ加わり、黙々と作業を続けていると、そこにおじさんが来て、「おーい。もうお昼だから、弁当食べなさーい。」

作業してた人達が一斉に仕事を止め、お昼休憩となった。

俺は一人、端のほうでコソコソ食べていたんだが、そこへ男の人が1人やって来て、「君は1人?俺もなんだ。隣いいかな?」と言われたので、仕方なく「どうぞ。」

と言ったら男は、ニコッとして俺の隣に座った。

男は突然、「なあ、君って幽霊とかって信じる?それとも信じない?」

「その前に、あなたのお名前は?俺は○○○って言います。」

「あっ、ゴメン!俺は○○って言うんだ。よろしくな!」

「は…はい。」

「ンでさ、さっきの話の続き。どうなんだ?」

「まあ、信じてないです。」

「ふーん。そうなのか。」

変な人だなと思っていると、

「俺と今夜海に行かないか?今、出るらしいぞ~(;´д`)」

「何で俺があなたと一緒に心霊スポットにいかなきゃならないんですか?」

軽くキレ気味に言うと、

「あっ、ゴメン急に悪かったな。俺スイッチ入ると止まんなくて。」

「オカルト好きなんですか?」

「うんそうだよ。俺が学生の時は色々研究したり、探検したりしたな~。」

「1人でですか?」

「いや。小中学生の時は、3人で。俺とおんなじ趣味のやつがいてさ。あの頃は毎日が輝いていたなぁ~。男2人の女1人でさ、毎日毎日飽きもせずに、ツチノコだの、UFOだの、心霊写真だの、オーパーツだの。本当今思えば幸せだったんだなぁ、俺。」

キラキラキラキラ~

…どうやら別のスイッチに切り替わったようである。

(ホント、この人はつかみ所が無いと言うか何て言うか、不思議な人だ。)

そんな事を思っていると、

「なあ、君は何か好きな妖怪とか化物はいないのかい?」

突然聞かれたので、「えっと、黒神めだか?(ネタ伝わらない人、ごめんなさいm(_ _)m)。」

どうやら男の人はめ○かボックスを知っていたようで、

「アハハッ。確かにアイツは化物だね(笑)」

…少しホッとした(´・ω・`)

なんだかんだでその人と俺は、仲良くなっていった。

今日の仕事が終わり、皆ゾロゾロと帰っている。

(今日は真っ直ぐ帰ろう。疲れたしな。)

何て思ってると、あの男が近づいてきた。

「お疲れさん♪」

「あぁ。どうもお疲れ様です。」

「どうだい?お昼休憩の時に言ったとこ。一緒に来てくれるかい?」

「うーん。今日は疲れてるしな~。また今度に行きません?」

さすがに俺も興味が湧いてきたからと言って、今日出会ったばかりのこの男についてくのは、危ないと判断した。

「OK。分かった。それじゃあ一週間後ならいいかな?」

(それぐらいの期間一緒にいれば、この男が安全か危険かは分かるだろ。)

「はい。それなら大丈夫です!」

と答えた。

男に挨拶を交わし、この日は家に帰った。

俺は自宅に帰ると、急に睡魔が襲って来たのに気づき、急いでシャワーを浴び、飯を食って寝た。

その晩寝ている時に声が聞こえた。

…○○○。

うるさい。

…○○○ってば!

何だよお前!人がせっかく気持ちよく寝てたってのに!

…もう、○○○はねぼすけなんだから。

、、、いや、お前ホント誰?

…私はあなたに生き延びて欲しいから、わざわざこんな所に出てきたの。

生き延びて?なんだそりゃ?俺死ぬん?つかシカト?

…このままシナリオ通りに進むとね。回避するには、今日あなたが知り合ったあの男。アイツから逃げて。なるべく遠くへ。

そいつは無理な相談だぜ?お姉さんよぉ。何せ俺には引っ越す金もねぇし、引っ越す気もねぇ。せっかくいいバイトが見つかったんだ。今稼がなくっていつ稼げってんだ。

…命よりお金のほうが大事なの?

ああ。少なくとも今の俺にとってはな。

…なら私は何も言わないわ。好きになさい。

ああ。そうさせてもらうぜ。

…さよなら、、、

おう。さっさと帰れ。

すると俺は目が覚めた。

カーテンから朝日が漏れ、鳥がチュンチュンと鳴いていた。

時刻は6時。仕事まであと3時間位ある。

俺は二度寝しようか迷ったが、今日は何故か早く起きてサッパリしたい気分だった。

「ちゃっちゃと飯食って、ジャンプ買いにいこうかな。」

そんな事を思っていながら、俺は冷蔵庫に手を伸ばした。

「あり?食いもんがねぇな。仕方ない、コンビニ行くか。」

俺は、何か食い物を買いに行くために財布をもって、ダウンを着て、チャリの鍵を持って外へ出た。

「うひょ~寒っ!」

そう思うのも当たり前、雪がチラホラと降っていた。だがすぐにやみそうな感じだったので、構わずコンビニへ行くことにした。

俺は玄関の鍵を閉めるのに五分位掛かった。もともと鍵が閉まりにくいのもあったが、さらに手が冷たくてこんなに時間が掛かっていた。

俺は駐輪場に停めてある、自分のチャリを出し、一番近くのコンビニへ向かった。

俺は滑らないようにチャリを漕いでたため、いつも5分で着くコンビニに8分掛けて行った。

俺は適当な弁当とジャンプをレジに持って行き、帰路へと付いた。

家に帰った時点で6時45分位だった。

俺は弁当を暖め直す間、ストーブの前で暖をとっていた。

すると電子レンジが「ピーピーピー」となった。

コーンポタージュを作り、俺は朝飯を食べることにした。

こたつに入って、「いただきます。」と言って、ジャンプを見ながら朝飯を食べた。

「ふいー。お腹いっぱいだ~。」ゴロンと寝っ転がって一息ついていた。

時刻は、午前7時半ほどだった。

俺はこたつに入りながら昨日の夢について考えていた。

(アイツは何で俺のもとへ忠告しに来たのだろう?あの女は誰なんだ?俺と何か関わりのある人物だったのだろうか?これから俺の身に何が起こるのだろうか?ああ~気になる~!)

1人こたつでジタバタしてると、突然俺の携帯がなった。どうやら雇い主のあのおじさんらしい。

着信音:タカ!トラ!バッタ! タトバ!タトバタトバ!(伝わらない人ごめんなさいm(_ _)m)

「あっ、もしもし?○○○君かね?おはよう。」

「おはようございます。なにかあったんですか?」

「いやー今日は見ての通り雪だろう?だから8時半までにやまなかったら、今日の分の仕事は中止ってことを伝えたくてね。」

ちなみに現時刻は7時45分だ。

「分かりました。」

「うん。それじゃあね。」

「はい。」

ガチャ!

(ふう。このままだと、中止になりそうだな。)

そんな事を思っていながら、俺はテレビをつけた。

朝のニュースが流れていた。特に見たい番組がなかったため、ボッーと見ていた。

そんなこんなで、いつの間にか8時半になっていた。

俺は外を確認した。雪はやんでいた。

俺は仕事に行くために準備をし、家を出た。

仕事場まで下り道のため、さすがに危ないと思い、今日は自転車を手で押していくことにした。

チャリを手で押しながら歩いていると、あの男が近づいてきた。

「おはよう。○○○君。」

「おはようございます。」

他愛もない会話をしながら俺達は仕事場へと向かった。

午前8時53分。

仕事場に着いた俺達は、おじさんに挨拶を交わし早速仕事に取り組んだ。

おじさん家は二階まで浸水していたため、今日俺は二階の担当になった。

黙々と作業を続けながらまたしてもあの夢のことについて考えていた。

(アイツは結局何が言いたかったのだろう?これからも夢に出てくるのか?だけど俺別れを言ったよな?)

そんな事を考えていたら、俺は足を滑らせ階段から転げ落ちた。

俺は内心ビックリしていたが、他の人達が助けてくれた。

(これはなにか夢に関係することなのか?)

そんな事を考えていると、あの男が近づいてきた。

「君っ!大丈夫かい!?」

「はい…。なんとか。」

「まったく、ダメじゃないか!今回は怪我をしないで済んだが、下手をすれば骨が折れてたかも知れないんだぞ?」

「すいません。ちょっと考え事してて…。」

「今度から気を付けるんだぞ?」

「はい。分かってます。」

そう言って男は去っていった。

その時俺はあの男と夢のことで頭がいっぱいだった。

この日はこれで仕事が終わり、家に帰ることにした。

雪が完全に溶けていたため俺はチャリを漕いで帰った。

家に帰り、洗濯物をしまってゴロゴロしてた。

頭の中がモヤモヤする。

どっちが正しいんだ?

あの男か?

それとも夢に出てきたアイツか?

俺は今日も夢を見ようと、早めに寝た。

だがあの夢は見れなかった。

俺の頭で色々なモノがグルグル回ってる。

今日は晴れていた。俺はチャリで仕事場へ向かった。

途中であの男とは会わなかった。

今日俺が任された仕事は、新しい小屋を建てる手伝いだ。

どうやら釘で木材を止める役割を俺がするらしい。

俺は仕事をしていると、頭に危険信号が流れた。

何がきっかけかは分からない。

だが起きた事は、自分の指をトンカチで殴ると言うものだった。

勿論痛かったが、もっと大きな事を想像してたため、拍子抜けだった。

俺は人差し指を水で冷やしていると、お昼休憩の時間になった。

俺はすでに弁当を貰って早めに食べていたため、何もすることがなかった。

そう言えば今日あの男を見ていない。

その事に気づいた俺はあの男を探した。

どこにもいないので、おじさんに聞いてみると、

「今日○○さんは休みだよ。君は聞いてなかったのかい?」

「ええ。今初めて知りました。」

何故あの男は休んだのだろう?

気にはなっていたが、精神的に疲れていたため、すぐに家に帰った。

家に帰った俺は布団に倒れ込み、泥のように眠った。

真夜中に目が覚め、ふと時計を見ると、午前2時頃だった。

腹が減ったのでカップラーメンを食べた。

明日は仕事が無かったため、この日はずっとだらだらしていた。

2日後、俺は仕事に行く途中トラックに轢かれそうになった。仕事中は二階から木材が降ってきて、俺の目の前に「ズガーン!」と音を立て落ちてきた。仕事帰りは近所の子供が野球をしていて、手から滑

った金属バットが俺の目の前を通りすぎ、飛んでいった。

子供たちに謝られ俺は家に帰って飯食ってシャワー浴びて寝た。

それからというもの、俺の回りで怪奇現象が起こり始めた。

玄関のまえに腐ったネズミの死体が何匹も落ちていたり、郵便受けに髪の毛が大量に入ってたり、自転車が部品一つ一つにバラされてたり、何だかんだ得体の知れない魔術式みたいなのがアパートのドアに書かれてたり……

俺は軽い鬱状態になっていた。

すると携帯が鳴り少しビクッとしたが「新着メール1件」の文字が光っているのを見つけ俺は藁にもすがる思いで携帯を勢いよく拾った。

メールはあの男だった。

「やあ。元気かい?明日の約束覚えてるよね?明日の午後11時に家に来てくれ。」という内容だった。

俺は訳も分からず「助けて下さい!!!お願いです。俺、誰かに命を狙われてるんです!!」と返信した。

すると、「何だって!?まあとにかく落ち着いて。明日詳しく話しを聞かせてよ。」と返ってきた。

俺は安心して寝た。

11時にあの男の家に向かった。

男は丁度準備をしていたらしく、車に何かを積んでいた。

そして心霊スポットである、とある海へと向かった。

俺は車の中で詳しい事を話した。

そうしたら何だか安心した。

しばらくして海へ着き、俺達は車を降りた。

懐中電灯を点けて、辺りを照らす。

何もない。流木位しか見当たらない。

俺はウロウロしてると、あの男と車が無いのに気づいた。

俺は咄嗟にしゃがみこんだ。激しい頭痛だ。まるで頭に釘が刺されるような感触。

お腹も同じように激痛に見舞われた。

そう内蔵を引き出されるような感覚で。

その場でもがいていると、「コッチダヨ」と声が聞こえた。俺には神の声に聞こえた。

ヨロヨロと立ち上がり、声のする方へ向かった。

俺は必死に歩いた。頑張って頑張って歩いた。

すると肩を叩かれた。

俺は後ろをふりかえって見ると

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「イッショニ アッチ へ イコウヨ」

あの男がいた。

終わり

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