短編1
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ランニングする霊

去年の秋頃、真夜中の国道を家路へと急いでいた。

日中はまだ暑さが残るが、晩には肌寒さが感じられる。

早く帰って風呂はいりたいななんて考えてたら、

遠くからジョギングしてるおじさんが近付いてきた。

何かが変だと思ったら、おじさん白黒なんだよね。

フルカラーの夜の町の中、走るおじさんだけが白黒。

お化けだ。

初めて見た。

ぐんぐん近付いてくるおじさん。

ランニングと短パン、キャップをかぶってる。

細身だけど鍛えられた足が印象的、でも白黒。

恐々道の端に避けたら、快調に脇を通り抜けて、夜の闇に消えて行った。

足音はしなかった。

俺のことなんか完全に無視。

怖さより奇妙さだけが残った。

おじさんは死んでも健康になりたかったのかな。

 

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