短編2
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屋上住まいの女の子

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私が小さいときに体験した話です

当時私は極度の怖がりで、夜になるたびに泣いていたそうです(まあ私は覚えてはいませんが)

そんなある日、母が近所の公民館で、会合を開いていました

その時父は留守。母は嫌がる私を連れて、公民館に向かいました

行く途中、「女の子怖い―!」

と私は何度も絶叫していたそうですが、母は焦っていたこともあって、まあ、いつもの怖がりだろう。程度にしか受け止めませんでした

公民館に着くなり、私は大泣き

「ちょっと廊下の所でテレビ見てなさい」

と母が言うと

「女の子がいるからやだ!」

と言って聞かなかったらしいです

そのまま廊下にほったらかしにしておくと、あまりにも暴れるので、叱るために母は襖を開け、大声で怒鳴ろうとしました

「うわ!」

母は私の服はぼろぼろ、顔には引っ掻き傷、という無惨な姿を見て、思わず叫んでしまいました

すると私が屋上に続く廊下を指差し、怖い―!と叫んだそうです

見かねた最年長の人が、

「あんたの娘さん見えるようだねぇ。厄介だから、気をつけて。」

と言い、嫌がる私に塩をドバドバ振りかけました

「何が見えるんですか?」

と聞くと、

「何。悪霊の五段位下の奴さ。まだとりつかれはしてないようだから、帰ってから気をつけなさい。」

とめちゃくちゃ曖昧な言葉を放ったそうです

後日隣のおばさんに聞いた所

昔ふざけて屋上で遊んでいた女の子が、お母さんに内緒で財布を盗んで来て、友達と度胸試しをしていたそうです

そのお母さん激怒し、娘を屋上に置いたままにして、反省させました

そろそろ反省したかなと思い、鍵を開けると……

そこはもぬけの殻…

なんて事が昔あったそうです

今でもこの話を人にすると、ドアがバタンバタン勝手に開いたり閉まったりします

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