禍々しい葛篭(コピペ) /後日談

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禍々しい葛篭(コピペ) /後日談

これは禍々しい葛篭の後日談です。

前作の「禍々しい葛篭 前編/後編」をご覧頂いてから読むとより一層楽しめます。

くだりは前回のラストシーンからです。

でわ、

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あの年の秋、これは元々決まっていたことだが、祖父母家は隣町に引っ越した。

隣町とは言っても、40~50kmは離れている。

これであの集落との縁も切れた。

C一家も翌年には県内の別地域へと引っ越して行ったそうだ。

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そしてこれは一昨日の話だ。

夜7時過ぎ、新宿で乗り換えの為ホームを歩いてる時、向かいのホームから視線を感じ、

見てみると一人の小柄なサラリーマンがこっちを見ていた。

18年振りだというのにひと目でわかった。

Cだ。

Cも俺に気付いていたようで、目が合うと怯んだような顔をして、

スタスタと逃げるように歩き始めた。

人ごみをかきわけ俺は走った。

俺「C!」

Cの腕を掴むと、怯えたような顔で俺を見た。

C「あぁ、やっぱり…。」

観念したCと二人、出来るだけ賑やかな場所へと思い、

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歌舞伎町の居酒屋チェーンに入った。

後日談はこの時Cから聞いた。

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俺は急遽3日程有給を取った。

この忙しい時にと上司には散々どやされたが、無理矢理もぎ取ってきた。

今日は身の回りの準備をしてからコレを一気に書いた。

心の準備みたいなもんだ。

Cは辞表を提出してきたそうだ。

何もそこまで…と思ったが、無理も無い。

俺とCは明日あの集落に行く。

本来ならAも連れて行きたいところだが、

内陸だったので先日の地震では大きな被害は出てない地域だと思うが

、道路状況はわからないのでスムーズに現地入りできるかが心配だ。

通常なら高速を飛ばせば3~4時間の距離だ。

俺はここ最近、ずっとBに呼ばれていた。

Bの夢を頻繁に見るようになったのは3ヶ月程前から。

それが徐々に増えていき、毎晩になった。

そして、この1ヶ月程はどこに居てもBの視線を感じるようになった。

人ごみの中、夜道の電柱の影、マンションの窓の外。

いつもBが見ている。

俺が視線を感じて振り向くと、影がサッと隠れる。

Bが呼んでいる。

あの家に行けば、何かがある。

恐ろしいけど行かなければならない。

Cも同じことを考えていたらしいが、Cはこのまま逃げたかったらようだ。

だが俺と出会ってしまい逃げることはできないと覚悟を決めたようだった。

逃げられるわけがないんだ。

大学3年の時、神主からもらった瓶詰めの水、あれが破裂した。

ジャケットの胸ポケットに入れていたので、

ガラス片で出来た傷がいまだにミミズ腫れのように残っている。

すぐ祖母に電話をし、そのことを話すと、あの神主一家が事故で亡くなったらしく、

後継の息子たちも亡くなってしまったので神主一家の家系も絶えることになるだろうと、

静かに話していた。

そして、「お前も気をつけろ」と。

俺を護ってくれた神主が死に、神主が持たせてくれた大切な水が無くなってしまったことは、

俺にとっては死刑宣告のようなものだった。

そしてその翌日、祖父が死に、数日して後を追うように祖母が死んだ。

両親も死んだ。

必ず、大事な人の死の直前に、俺は嫌な夢を見た。

翌日か翌々日には、誰かが急に死ぬ。

そして、嫌な夢の内容は誰かが死んだ後に、Bの夢だったと思い出すのだ。

数ヶ月前、親友が急死した。

死の直前、親友から電話が掛かってきた。

久しぶりに話をした親友は精神を病んで居た。

そして、親友の口から、Bの名前が出た。

あの事件以降、あの話は誰にもしていない。

Bの名前など知るはずもない親友は、Bが怖い、Bがやってくると怯えていた。

詳しい話を聞く間もなく、電話は切れ、その直後親友は電車に飛び込んだ。

これで俺の近しい人間は、一人を除いて誰も居なくなった。

会社では友人など作らないことに決めている。

俺と親しくなると、災いが降りかかり呪術によって死に至る。

Cの家族も、全滅していた。

やはりあの瓶詰めの水は破裂したそうだ。

だがCはその時まで何も無かったので、

もう大丈夫だろうとタカをくくっていたらしい。

しかし、Cの家族は全滅してしまった。

そして、Cが一度抑えきれずにこの話をしてしまった大学時代の友人は、

話をした翌日に自殺をしたらしい。

俺とCが何故生きているのか。

簡単なことだ。

あの家に行くまで、俺たちの周りの誰かが死に続けるんだ。

何が起こるかはわからない。

でも、このまま俺たちが生き続けるわけにはいかない。

長くなったが、まともに読んでる人間はいないだろう。

目に止めてしまったことがきっかけになって

△△の呪術が災いをもたらす結果になってしまったら

それは申し訳ないと思う。

俺は俺の子を宿した妻を守りたい。

俺とCが犠牲になり、誰かに話すことで呪術の災いが分散され、

弱まるのだとしたら、これは意味のあることだと思いスレをたてた。

以上で俺の話は終わり。

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ここからちょっと雑談が続いて

時がたち・・・

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見てた人がいるかわからないけど、報告です。

先週スレ立てた時は、戻ってこれたとしても報告できる状態ではないだろうと考えたので、

トリップも付けなかったから偽者と疑われるかもしれないけれども。

日曜昼過ぎに東京を出発し、現地に行ってきました。

帰ってきたのは昨夜、現地へ行ったのは俺一人です。

Cは…バックレました。

無理も無いです、恐怖で号泣してわびるCを責めるつもりは毛頭無いです。

集落は県道拡張の影響で、集落内だけ新道が出来てたので多少印象が変わってて驚いた。

元祖父母家があった場所は話に聞いてた通り駐車場になってた。

2軒隣の魚屋(C家)は空き地のままで、むなしい気分になってしまった。

結果から言うと、廃屋には行けなかった。

橋が落ちていて、橋を吊ってる綱が残ってるだけだった。

あの当時ですら使われなくなって20~30年以上は経過してただろうし、

あれから18年だから無理も無い。

廃屋の裏手にある山から入ることはできるだろうけど、

相応の装備も必要だろうし、今回は諦めた。

石を投げられることを覚悟の上で、

近隣住民に聞き込みをしようと思い集落に戻った。

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俺とCは、集落からしたら村八分以上、

というか大罪を犯した罪人のようなものだ。

何をされても不思議じゃないし。

隣の八百屋に行ってみたが、やはり話も聞いてもらえなかった。

何しに来た。あんたと関わるのはごめんだ。帰ってくれ、と。

祖父母家とC家の間にあった雑貨屋にも行ってみたが、

当時の女将さんではなく見知らぬ中年女性が居たが、

こちらも門前払いされてしまった。

その後も数軒まわったが、いずれも門前払いされてしまうか、

若い人で話が通じなかったりで収穫は無かった。

話が通じる人はどちらかというと、俺の訪問に対してビクビクしてるようだった。

俺とCだけじゃなく、この集落でもあの事件はまだ続いてるんだと実感した。

そして集落内の美容室へ行ってみたとき、

昔可愛がってくれたおばちゃんが、

ビクビクしながらも少しだけ話をしてくれた。

おばちゃんの話によると、当時の神主が亡くなたあと、

集落内でも良くないことが立て続けに起こったようだ。

集落の人たちは厄災を鎮めてもらう為、近隣の神社を尋ね懇願したらしい。

しかしどの神社でも何かと理由をつけて断られてしまい、

絶望した住民数世帯が集落を離れたという。

そして神主が亡くなってから半年ぐらいしたある日、

あの神社に新しい神主がやってきた。

そして集落内に厄災が起こらないよう鎮めているらしい。

おばちゃんに礼を言い謝罪すると、死ぬんじゃないよ、と複雑な笑顔で言ってくれた。

再度深々と頭を下げて、□□地区の神社へ向かった。

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神社の鳥居をくぐると、神主が一直線にこちらへ歩いてきた。

それを見て、あぁこの人も先代同様、

本物なんだなと思い少し体が軽くなった。

神主に頭を下げると、

「あなたのことは存じ上げないが、何か非常に大きなものを抱えているようだね。」

とやさしい口調で語りかけてきた。

俺は18年前廃屋に忍び込んだものです、と言うと、

その言葉で全て理解したようで、本殿へ招き入れてくれた。

神主は先代から「こんな話があって、今鎮めている」という話は聞いていたようだ。

そして集落住民からもおよその内容は聞いて居たので、

そして集落へ力が向かないよう、そして呪術そのものを弱めるため、

先代神主がやっていたようにあの家を封印してるという。

だが、俺やCは集落と完全に縁を切ってしまっているので、

生死すらもわからずどうにもしようが無かったと。

何故あの家の封印をしているのに、

俺やCの周りに厄災が起こり続けていたのか疑問に思っていたが、

先代神主にもらった水が無くなってしまったことにより、

俺とCが無防備になってしまったことが主な原因ではないかとのことだった。

神主は話していてとても心が開ける。

初対面の俺にも、この人は信頼でき、力がある人だとわかった。

神主には色々と質問をした。

何故、俺とCは生きているのか。

神主は憶測だが、と前置きをした上で、

恐らくBの力がそうさせるのだろうと。

元の呪術にBの意向が合わさっているようなかたちになり、

俺とCに降りかかる厄災は、

「自らが死ぬよりも辛いことが起こり続ける」

という内容だったのではないかと。

それが結果的に、俺とCの命を護ることに繋がっているのではないか、と。

確かに、俺は立て続けに近しい人間が命を落とし続ける状況に、いっそ殺してくれと思い続けていた。

今回も、殺されに来たぐらいの腹づもりだった。

そしてそれは今後も、俺が寿命を迎えるまで続くのか。

絶望的な気持ちで俺は「俺が死ぬまで、続くんですね。」と呟いた。

そしてもうひとつ、どうしても聞いておきたかったこと。

妻と子供は、やはり呪術によって命を落とすことになるのか。

それを防ぐにはどうすればいいのか。

もう久しく親しい友人すら作らなかった俺がまさか嫁をもらうことになるとは、

一年前の俺には想像もできなかった。

妻にはこの話をしていない。

ただ、しつこいぐらい俺と一緒になっては命だって危ないと警告した。

理由を話してくれと何度も言われたが、巻き込みたく無いので話せなかった。

話すことで、恐ろしいことに、それこそ自分が死ぬよりはるかに恐ろしいことが起こるとわかっていたから。

だが妻は受け入れてくれた。

妻は幼い頃、両親と妹を自動車事故で失っている。

同乗していた妻も瀕死の重傷だったが、一命を取り留めている。

「一度無くなってたはずの命だし、ちょっとのことじゃ死なないから、安心して。」と。

彼女と知り合ったのが去年の夏、正式に付き合うことになったのが半年前。

妊娠発覚が1月で今は妊娠6ヶ月だ。

妻と付き合うことになってから、俺は幸せだった。

幸せだった故に恐ろしかった。

いつ妻が死んでしまうか。

いつ我が子が死んでしまうか。

毎日怯えていた。

一番近い、そして唯一の近しい人間。

いまや家族となった妻と我が子、すぐにでも厄災が降り注ぐのではないかと気が気ではなかった。

だが妻はもお腹の子も、今はまだ無事だ。

神主は結婚していることにたいそう驚いていた。

俺は上の経緯を、神主に話した。

神主「これも憶測だが。さっき話した君の厄災は死ぬまで続く、という話だが、撤回しなければいけないかもしれない」

神主「子供ができたこと、今回はこれが幸いしたんだろうな。恐らく男の子だろう。」

その通り、男の子だ。

神主「子供が産まれた後、奥さんに厄災が降りかかる可能性が高い。」

神主「君同様、息子さんは無事に生きるだろう。」

神主「だが息子さんにとって、とても過酷な人生になるだろう。」

神主「君が死んだ後も、続くだろう。君の子供に君と同じ厄災が」

頭が真っ白になった。

神主「心配するな。君とその周りに厄災が降りかからないようにするから。」

神主「君がここに来てくれて良かった。行方知れずだから、私は何もしてあげられなかった。」

神主「奥さんには帰ったらちゃんと話しなさい。」

神主「奥さんと息子さんはここに連れてきてはいけない。」

神主「その代わり、東京にいる私の知り合いを紹介しよう。」

神主「とても優秀な人だ。東京に帰ったらできるだけ早く尋ねてみなさい。」

神主「C君は改めて一度、ここに連れてきなさい。」

神主「このままでは、C君が厄災を一手に引き受けることになってしまい兼ねない。」

涙が出るほど安心した。

が、俺の中にはまだモヤモヤしたものがあり続けた。

Bに呼ばれている、必ずBに会わなければいけない、

そうすれば少しは状況が良くなると思う。

そう神主に伝えると、神主は厳しい表情で否定した。

神主「さすがにあそこに言ったら、君も死ぬかもしれない。」

神主「しかも、その結果は最悪のものになるだろうね、多分。」

神主「Bは簡単に言うと、化け物になってしまったんだ。」

神主「君やC君があそこに行き、死んでしまったら、君らも化け物になるだろうね。」

神主「余計に厄災が大きくなるだけだ、辞めておきなさい。」

後ろ髪を引かれる思いはあったが、

この神主の言うことなら信用しようと思った。

あともうひとつ。

2chにスレを立てたことをオブラートに包みながら神主に聞いてみた。

不特定多数の人間が見れる場所で、

インターネット上でこの話をした場合、どうなるか。

これも神主の憶測だが、何か起こる可能性は低いようだ。

ただ、特別感受性が強い人や、

何か良からぬものを抱えている人には影響が出ることも有り得ると。

そして、俺が考えたように「受け皿」を広めることによって、

俺の周囲への厄災が弱まる可能性もあると。

ただ、広めることによってさらに大きな影響が出る可能性もあるから、辞めておけと言われた。

もしかしたら読んだことによって何か良くないことが起こっている人もいるかもしれない。

それについては、申し訳ないと思う。

その後、今日妻たちを神主が紹介してくれた神社へ挨拶に行って、

ひと段落したので報告でした。

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お話はここまで。

ただ、本スレにはこの後VIPさん方の場所特定が記されてます。

おまけとして公開するのも考えたのですが、色々と大変な上、怖くないのであえて載せないことにいたします。

もしみたい方がいるのであれば、『昔田舎であった恐ろしい話』でくぐってください。ではさようなら~(^-^)/

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