中編3
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ひとつの手形

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2回目の投稿になります。

今から14~15年程前のことです。

当時、良く一緒につるんでいたHとKという友人がおりました。

とくにすることの無かった私達は、良くバイクに乗ってホラースポットへと遊びに行っていました。

そんなある日、それこそ何十回と行ったことのある○山県では有名なホラースポットである○川トンネルに行こうとHが言い出しました。

そのトンネルは、白いセダン車に乗って入ると何かが起こる的な話をよく先輩から聞かされておりました。

Hの親の車は白色のクラウン。

Hは夜中に親の車をこっそり持ち出し(当時私達は17歳なので車の免許は持っていない)3人で○川トンネルへ行くことが決定しました。

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深夜1時・・・

Hの運転する父親のクラウンに私とKが乗車し、○川トンネルへと向かいました。

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○川トンネルは高○市と氷○市の境にあり、Hの家からはおよそ20分くらいで到着します。

いつもはバイクで行っているのと、無免許での運転に少し興奮気味の私達は、いつもよりハイテンションでした。

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県道を少し外れ、山道を少し登ったところに相変わらず不気味な佇まいで○川トンネルは私達を迎えました。

いつもは歩いて中に入るのですが、せっかくなのでそのまま車でトンネル内へと入りました。

トンネルの真ん中あたりで車を停車し、エンジンも切り何か起こるかと待っていましたが、10分程経過するも何も起こらなかったため、引き返すことになりました。

そのトンネルは出口から出ると土砂崩れのため行き止まりとなっており、それ以上は前に進めないため、Uターンしてもう一度トンネル内を通って帰ることになります。

無事Uターンをすませトンネル内を入り口へと向かう途中

ペタ・ペタ・・ペタ・・・

と音が聞こえます。

T「なんだ?この音」

H「うわ~」

良く見ると車のフロントガラスや、サイドガラスに無数の手形が・・・

車内はパニック。

周りには誰もいない、見えないのに、確実に手形は増えていきます。

Hは猛スピードで出口えと向かいました。

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トンネルを出た瞬間、手形が増えることはありませんでした。

車のガラスには無数の手形が残っています。

私「めちゃくちゃヤバかったね。」

K「とにかく早く山を降りよう」

ということで、直ぐに山道を降り、県道をHの自宅へと向かいました。

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途中、あまりにも車のガラスに手形がついているので、ガソリンスタンドに寄り洗車することにしました。

国道沿いのガソリンスタンドに到着した私達は、店員さんに洗車を頼みました。

すると店員さんが

「お兄さんら、○川トンネルに行ったね?」

詳しく聞くと、つい一週間くらい前にも同じように無数の手形が付いた車を洗車したとのこと。

店員さん「あまり面白半分に行かない方がいいよ。」

と言われ、洗車が終わるまで店中で待つことに。

K「何回も行ったけど、こんなこと初めてだな。」

H「おお、マジでビビったよ。」

等と、もうトンネルから離れた安心感で私達は今起こった事を振り返っていました。

しばらくそんな会話をしていると、店員さんが申し訳なさそうな顔で近付いて来ます。

店員「一応洗車は終わったよ、でも・・・」

なぜか言葉のキレが悪い。

心配になった私達が車を見ると、フロントガラスの真ん中に一つだけ手形が残っていました。

H「あれはどうして拭いてくれないんですか?」

店員「ちょっと俺も怖くてさ。」

よく見ると、フロントガラスに残った一つの手形は車内からつけられていたのです。

店員「一緒に中にいたんだね。」

本当にゾッとしました。

結局タオルを借りて、Hが中から拭くと何の抵抗も無く綺麗に消えました。

それ以降、車で○川トンネルに行くのはやめました。

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ネタバレ注意

無免許、親の車、肝試し、手形、パニックしながら運転…全部怖い…

知り合いも同じところで
同じような体験をしたって
言ってたのでなおさら怖い!