短編2
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電話貸してください

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小学校の頃の体験で、もう30数年ほど前のこと。時間帯は夜10時頃。

その日、親は親戚の家に急用でいっていて帰宅は夜遅くの予定。

私は一人留守番していたところ、裏の台所側のドアがノックされた。

てっきり、右隣の家のオバサンが心配し「私の親に頼まれていた」、確認しにきたんだと

思い窓からみたら、誰もいない。おかしいな?と思って部屋にもどろうとしたら、

今度は表玄関をノックされた。そっと窓から覗いたら誰か立っていた。

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シルエットの感じから女性だとわかったので、窓を開けて

(オバちゃん、私はだいじょぶだよ)と言ったら、

shake

ああーーああーーという

気味の悪い声がかえってきて総毛だってしまった。その人は全く誰だかわからない女性。

なぜわからないかというと、真っ黒い人のシルエットだけで服装も顔も見えなかったので。

女性はこういってきた,

(電話貸してください...)

見ず知らずの人を家にあげることは出来ないし、近くにお店があるから

そこで公衆電話がありますよといったら、くいさがって貸してくれと。

知らない人はあげられないので駄目なんですといったら、わたしは知ってると言い返してきた。

ちょうどその時、右隣の家のオバサンが様子を見に来てくれた。

すると女性は去って行きました。

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後日わかったのは、近所に引っ越してきた

女性らしいんだけど、自殺未遂を何回も繰り返したそうで大家に追い出されたもよう。

今思い返して不思議でならないのは、夜間に誰か訪ねてきても

玄関口のライトや屋内の照明から、真っ黒い人の形だけで

顔も何も確認できなかったこと。あとからやってきたお隣さんは全てくっきりと姿が見えたこと。

あの女性は、何か悪い霊に憑依されていたんじゃないかとおもえてならない。

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