短編2
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お盆に帰ってきた父

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お盆って「帰ってくる」みたいにいいますよね。

私も経験した事があります。中1の10月にお父さんが死に中2のお盆。

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父の死後、ほぼ1年弱経ったので、悲しみも癒えはじめ

普通の生活に戻ったかな?とも思い始めてた頃、部活もお盆は休みで、

お父さんの死もあり今年はどこにもいかずで、昼間に家でベッドで本を読んでいたのですが

急に睡魔に襲われうとうとと。昼間だったので目を閉じても眩しくて「白い」感じでした。

が、その瞬間に何か気配を感じ、起きようと思ったのですが体が動かず。

「何?」

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で、頭の横にその気配が移動し気配はベッドに座り、私の髪をなでながら喋り始めました。

何を言ってるのかは聞き取れなかったのですが、怒ってる訳でもなく、

脅す訳でもなくなんだか、とても優しい感じがして「あ。これは父だと」

ですが、その後一気に怖くなったのは、足下に女性であろう気配と声が聞こえた瞬間です。

頭の気配が突然怒り始め、二人で言い合いをはじめたのです。

それも何を言ってるのかはほとんど分からなかったのですが

「子がどうの」「子供の為に」みたいな言葉はかろうじて認識出来ました。

やめて欲しかったので頭の方の気配に、言葉で「やめて」って言おうとしたのですが、声がでず。

じゃ体で、と思い動かそうとしたのですが動かず。

ですが、かろうじて右手の肘から下が少し動いたので頭の気配に触ろうと思い

動かしたら触れれたんです。びっくりしました。それも子供の頃によく触ってた顎ヒゲに。

その瞬間涙が溢れてきて「もうやめて!!」って気持ちになった時

足下の気配はなくなり、そして頭の方の気配もなくなりました。

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これが父だったのか何だったのかは、わかりません。

ですが触れた感覚は父そのものでした。

もちろん母には話していません。

Concrete
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