中編3
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映画館の公衆電話

思いたったが吉日。

今まであった体験を投下していこうと思い(情報なども求めて)連投失礼します。

これも実体験です。

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小学校2年生くらいの時こと。

両親は離婚していて、週に一回位母親に会っていました。

「迎えに行くから映画館の所で待ってて」

そう言われ、私と姉は映画館に行きました。

その時は夜で一緒に晩ご飯を食べるだかなんだかで、映画館のロビーで姉と二人待っていました。

映画館はビルになっていて、一階はロビーのみで人などはいませんでした。

当時は携帯などはなく、姉と二人「まだかなー」と言いながらロビーの壁に貼ってある映画のポスターを見たり、自販機のボタンをめちゃくちゃに押したりしながら待ちぼうけていました。

夜なので映画館への出入りは少なく、ロビーは電気が付いていたので怖くはなかったのですが地下にはゲームセンターがあり、不良が上がって来たら嫌だなーと思ってました。(不良がよくロビーの前でたむろしていた)

姉は動き回るのに飽きたのか、座りこみ外の人を眺めてました。

ロビーにはピンク色の公衆電話が一つあり、私は電話をかけるフリをしたりして遊んでました。

受話器に耳を当てても聞こえてくるのは

「プー」

という音だけ、刑事ドラマなどで公衆電話に犯人から電話がかかってきたりするけど、どうやってるのかな?など考えたりしながらボタンをデタラメに押していました。

その時でした。

sound:32

shake

「プルルルルル」

受話器から音が聞こえてきたのです!

「うわっ!!」

私はびっくりして受話器を元の位置に戻しました。

お金なんて入れてない……

あまりの驚きに心臓がバクバク鳴り、放心状態で立ち尽くしました。

そばに居た姉が「どうしたん?」と声をかけてきたので

「今…誰かに電話かけてもた…」

と、私が言うと姉は首を傾げてました。

それから母親が来るまでさっきあった事を姉に話ました。

「うそやん。ほんまに?てか切らんかったら誰か出たんちゃう…?」

そう言われて冷や汗がどっと出ました。

それからは怖くてその公衆電話には近づきませんでした。

その後母親が迎えに来て、ご飯を食べながらこの事を話ました。

母親はあんまり信じてないのか、なんやろね~としか言いませんでした。

110番や119番には専用のボタンを押さないと掛からないようになっていた公衆電話だったので、お金も入れてないのに掛かる訳ないのです。

あの時デタラメに押した番号は何だったか覚えてませんが、携帯にかけるみたいに

「090の~」

とか言いながら押したのは覚えてます。

私は一体何に電話を掛けたのか?

どこに繋がったのか?

あのまま掛け続けてたら誰が出ていたのか…

その公衆電話は今でもあります。

映画館に行くたびデタラメに押して掛けてみますが、誰にも繋がりません。

公衆電話に詳しい人で、この現象が解説できる人がいたら教えて頂きたい。

怖くなくてすみません。

ですが実際に体験した中ではあの時は怖かったな~と思っています。

駄文失礼しました。

Concrete
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