短編2
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憑依ってやつ?

中学二年の夏休みに 同級生5人で

地元ではそれなりに 有名な観光スポットでもある湖に

キャンプに行った

3泊4日の予定で

事が起きたのは

2日目の夜中だった

その日の昼間

薪になる枯れ枝を拾ったりしながら

山遊びをして

一番はしゃいでた友達が 夜になり疲れが出たのか一人先にテントで寝ていた

私も含め残り4人は

炎も消え 炭状態になった焚き火の周りに座り 小さな声で他愛もない話をしていた

すると一人の友達が 『あれ?もう夜中の一時だ!もう寝るか』と言い出したので

『そうだね 寝よう』 ってことで

2つ用意したテントに分かれた

一つは6人用に3人 もう一つは5人用に2人という配分だった

私は6人用に寝ることになっていた

一番最初に疲れて寝てしまった友達も

私と同じ6人用だった

6人用に寝る私ともう一人の友達は

先に寝ていた友達を真ん中に左右に分かれ 3人川の字になった

暫くして

先に真ん中で寝ていた友達が起き上がった

その気配に気づき

私も もう一人の友達も目が覚めた

『どしたの?トイレかい?』と声をかけたが何の返答もない

すると

『お母さん…お母さん…』と小さな声で言っているのが聞こえた

なので 彼を挟んだ向こう側の友達に『コイツ寝ぼけてんのかな?』と私が言うと

そいつが『おい!何がお母さんだよ!ホームシックか?バカ野郎!』と真ん中に居る友達を怒鳴った

すると おそらくは寝ぼけてるんであろうと思っていた彼が

私たちに向かって

『誰だ!お前ら!』と言った後

『俺って死んでるのか?生きてるのか?わからないんだよ!お母さん!教えてくれよ!』と叫び出した

その後暫くの間

同じ言葉を繰り返しながら その彼は泣いていた

多分?30分くらい経ったと思うが

やっと泣きやみ今度は うなだれていた

その後 正気に戻った彼に

『お前 さっき泣きながら 変な事言ってたぜ!?』って言ったら

『そんなん知らないよ!夜中にバカな事 言ってんじゃないよ!おっかねぇ~なっ!』

などと言われて

私ともう一人の友達は『さっきのが 憑依ってやつか?』と

顔を見合わせ

ビビった中学二年の夏でした

怖い話投稿:ホラーテラー 左ニワ右ウズさん  

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