短編2
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割り込む声

 私の親友がひとり暮らしをしていた頃の話。

 彼女といつもの長話をしてたのですが、いいかげん切ろうと思い、

「じゃあね、また!」と言いました。

 そしたら彼女も「じゃあね〜」と返してきたのですがそのあと…

 「バイバイ…」

 …男とも女ともわからないカン高い声でした。なんか不気味なものを感じ、思わず悪寒。

 しかし、彼女には当時彼氏がいたので、

ふたりで同じ部屋に今いるんだなと思ったのです。

 後日、彼女に会ってご飯を食べていたとき、ふざけて

「この間の電話、近くに彼氏いたでしょ?」と、振ったら彼女、

「ううん。あたしひとりだったよ」

…え゛?「ホントに?部屋に彼いたんでしょ?実は」

 そしたら彼女、真顔で言うのです。

「いないよ。あのとき部屋には、あたし以外誰もいなかった」

 さらに困惑気味に、

「なになに〜?なんでそんなこと聞くのよ!なんか聞こえたの?気持ち悪いこと言わないでよ!」

 

 「いや、別に。何でもない。気にしないで!」

…って答えといたんですけど…今考えると…やっぱ怖いっス。

 彼女のすぐ隣、しかも彼女の受話器に、彼女の唇に自分の唇を寄せて、

「バイバイ…」って言った見えない何者かが…。

しかしその話しはまだ終わりませんでした。

これまた違う友達と深夜に長話をしてた時。

それは話しの途中でした…

また同じ例の声で、

「シッテルノ?…」

私はその時すべてがわかりました。

実はその正体不明の声は、受話器の向こうじゃなく、

私の耳元で言ってたんです

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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