中編3
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弱点

前にも書いたが俺の通う修東高校には怪談話が多数存在する。

その中で最近騒がれているのは二階の女子トイレの怪談だ。

怪談が語られるようになった経緯はこうだ。

放課後とある女子生徒が用を足していると遠くからコト、コトと足音が聞こえてきた。

最初は全く気にしてなかった女子生徒だったがあまりに足音が規則的なのできになりだしたそうだ。

足音は徐々に近づいてくる。

焦る女子生徒。

足音はトイレの前で止まる。

女子生徒は思わず唾を飲み込んだ。

沈黙。

1秒2秒3 秒 時はゆっくり過ぎていく。

なにもおこらない。

なにもおこらないことに安堵しドアを開けて出ようとした。

その瞬間だった。

鼻先に何かが掠めた。

鼻と唇に痛みがはしる。

慌てて鼻に手をやる。

赤い液体 が手を汚した。

血だ。

そして、下に目をやる。

血で濡れたナイフが転がっていた。

あと数センチずれていたらと思うとゾッとした。

そう思ったのが早いか耳元であともう少しだったのにという囁きが聞こえたそうだ。

そして、現在俺と生徒会長暗条先輩はその噂の女子トイレにいる。

暗条先輩は先程から悪霊を呼び出す儀式を行う準備をしている。

このトイレに出たという悪霊は害をなす類いのものとのことなので、呼び出して封印しようというのだ。

時刻は16時43分。

この儀式は16時44分に行わないと駄目らしい。

10秒を、きった。

5秒。

ふたりのあいだに緊張がはしる。

16時44分。

儀式が始まった。

遠くから音が聞こえてくる。

コト、コト。

俺の心臓がその規則的な音にあわせて脈打つ。

トイレの前まで足音がちかづいてきた。

沈黙が広がる。

先程から俺の首にある痣が痛みを発している。

俺の首にある痣は異界に接触した際痛みを発するのだ

先程から僅かに肉の腐ったような臭いがひろがっているため鼻がジリジリする。

俺がドアを開けて外に出ようとした瞬間だった。

足にずしりと重りをのせられたように痛みが発した。

便器から腕が一本足をつかんでいる。

足がジリジリ痛みを発している。

腕は腐りかかったリンゴのように変色しうじが何匹か這っている。

必死に振り払おうにも、あしは腕と一体化したように動かない。

速く祓ってくれよそうおもいながら暗条先輩を見ると暗条先輩は青ざめた表情でぼうっと立ち尽くしていた。

どうしたのかと思い暗条先輩を観察すると暗条先輩の、うでに数匹のうじが這っていた。

「うじこわい。きらい。いやあああああああああああああ」

暗条先輩が、急に子供のように泣き出した。

その間にも俺の足はズルスルひきづられていく。

腕は先程より何故か腐食が進み肉片が便器に落ちていった。

臭いも一段ときつくなる。

足の痛みと首の痛み、そして臭い。

頭がいたくなる。

「先輩頼むから祓ってくれ」

すると先程から子供のように泣きじゃくっていた先輩は泣くのをやめた。

目に、正気の色が戻る。

「パ、チャク、クイナ」

瞬間腕は膨らんでいきやがて破裂し、肉片が周囲に飛び散った。

そして、先輩はこういった。

「危ない所だったわね」

この人ひょっとしたら怖がりなんじゃないかという思いが脳裏によぎった。

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コメントありがとうございます。

気合いいれて書きます。

よろしくお願いします

コメントありがとうございます。

いいですね

覚えやすいしそれにしましょうか

一番目の方

コメントありがとうございます。
タグつけました。
シリーズ名はどうしましょう?

私個人は特に希望はないのですが

二番目の方
コメントありがとうございます。

はっきり下手といっていただけて助かります。

おかげで目覚めました。

気合いいれて書きます。