短編2
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お供え物の花

あれは私が中学生の夏の頃、友達と二人で自転車に2ケツ(二人乗り)して学校から友人宅に向かっていたときのことです。

幹線道路の歩道で信号待ちをしてました。そのとき自転車をこぐ役の友達がつば吐いたんです。

何気なく私が友達が吐いたつばの行方をちらっと見たら、なんと交通事故死亡者慰霊のための花に直撃していました。花からはつばが垂れていました。

友達もふとその方向見て、花につばがかかったことにきづいたみたいでした。

友人宅についてからゲームなどしていました。

私はふいにさっきのことを思い出して友達に言ったら、やはり友達も気づいていました。私はなんとなく「やばいよな〜」みたいなことを言ったんだと思います。

だけど友達は「えっ?何が。」と花につばがかかったことをまったく気にしていませんでした。

その日で私もそのことを忘れました。

そしたら(そう言えば夏休みでした)友達がその後、1週間以内ぐらいの間に交通事故に遭いました。

自転車で測道を走ってたら、車に引っかけられたそうです。

足を骨折していました。当て逃げだそうです。その時私は花のことは何も思い出しませんでした。

友達は夏休みが終わる直前に退院したそうです。

しかし学校が始まるまでの短い間にまた交通事故に巻き込まれました。

夜中に松葉杖で歩いていた友人が、横断歩道をわたっているとトラックがつっこんできたそうです。

友達は間一髪で歩道に転がり込んだそうですが、松葉杖は引かれたそうです。友達曰わく、直前までライトがついてなかったそうです。

私はそのことをその友達から学校が始まったときに直接聞きました。

そのときに友達と二人であのときの花のことを思い出してびびりまくりました。それですぐ二人で花を買って、あのときの花があったところに供えてきました。

それからは交通事故には友達も私も合っていません。

今でも友達とあのときの花の話や交通事故の話をするときがあります。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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