短編2
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蝸と蛙と、時々猫と。

始めに言って置きますが、この話しは霊現象とはまったく関係は御座いません。

しかし、ボクが味わった恐怖(笑)を感じてほしく、投稿させていただきましたことをご了承下さい。

去年の梅雨時の事です。

箱根で寮暮らしをし、ホテルのレストランでウェイターをしていました。

その寮はホテルから、歩いて10分ほどの所にありました。

通勤路は二ヶ所あります。

一つは正面玄関を出て、車道、と言うか舗装された道。

もう一つは一応舗装はされているが、山の中の遊歩道のような道。

仲間内で『獣道』と呼ばれていました。

そこは誰のものとも解らないお墓と、住人の気配すらないアパート&住居…雰囲気悪すぎの味のある道です。

舞台は後者の『獣道』です。

梅雨。

じめじめの空気は色々なものを侵食します。

ボクの居たレストランのカーペットとて、例外ではありませんでした。

業務終了後、カーペットに生えたカビを取っていました。

正直根気の要る作業で、やっとこさ終わり、時計を見ると12時を過ぎていました。

付近のコンビニは11時には閉店。

食料は時期的に買いだめの出来ない状況。

まぁ落胆…なわけです。

鳴きわめく腹の虫とともに意気消沈で帰路へ。

差し掛かるは『獣道』。

街頭は有るが雀の涙、広がる闇の前では焼け石に水。真っ暗でした。

更にテンションダウンな訳です。

道も自分も暗い暗い…暗い&クライです。

しかも真っ暗のなか、漂う線香の香り。

もう嫌になりますよ。

そんな道をトボトボと歩いていると、闇の中に蠢く歪な球体が。

なんだ…?猫…ぢゃいな…。

ゆっくりと近づき、目を凝らしてよく見ると。

カタツムリっ!

それも何十も!!

まるで押しくらまんじゅうでもしているかのように、うにうにと円を形づくっていました。

氷つき、固まり、カタツムリの塊から目を反らせないボク。

よく見たくもないのによく見ると、ソレは大きめのガマに張り付くように群れて居ました。

なんの因果か、ボクは『ガマvsカタツムリ軍団 世紀の大バトル!!』

の観戦者になってしまいました。

硬直するボクを尻目に、勝敗はあっさりと着きました。

通りがかった黒めのネコさん。

塊をパクっとくわえてどこかに行って終いました。

後味の悪さに更にテンションの下がったボクでした。

怖い話投稿:ホラーテラー ダテコさん  

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なんか好きです(*´∀`)♪