短編1
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ありさ

今から20年前、ありさという女性が仕事帰りに通り魔に殺された。

刃物でズタズタに切られ、内臓が飛び出た無惨な姿で発見されたのだ。

それから3日後、警視庁が遺体を発見場所から検死室に移動させ保管していたときのこと。

保管しておいたはずの遺体が無くなっていたのだ。

すぐに捜索をしたところ、遺体は殺害現場で発見された。

警視庁は不思議に思いながらも再び検死室に運んだのだった。

しかし遺体を持ち帰っても持ち帰っても、次の日には殺害現場に戻ってしまうのだという。

それを繰り返すうち、遺体はどんどん腐敗して形が崩れていった。

それから2ヵ月、ある奇妙な噂が立ち出した。

女性の惨殺事件が相次いで起こっているというのだ。調べてみると、先の事件の話を読んだり聞いたりした女性ばかり殺されているということだった。

この話を知ってしまったあなたの所にも、24時間後にありささんが訪れる。

あなたは確実に殺されるのだ。本当に。

最後に忠告をしておこう。ありささんが目の前に訪れても、決して目を見てはいけない。

目を見たらあなたは終わる。

死をさける唯一の方法は、この話をどんな方法でもいいので24時間以内にできるだけ多くの人に知らせること。

あなたの幸運を祈る…

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