中編3
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追いてくる

私が小さい頃に経験したお話です。

小学三年生の時、学校で一番仲が良かったY奈ちゃんとピアノ教室に通っていました。

ある冬の日Y奈ちゃんと学校帰りにY奈ちゃんちで練習をしてからピアノ教室に行こうねと約束をし、私は一度帰宅しました

家でお母さん手作りのキルティング加工されたキティちゃんのバッグに楽譜や筆記用具をいれ

Y奈ちゃんのお家に向かいました。

Y奈ちゃんのお家までは子供の足で約10分ほど

その間には少し寂れた公園があるのですが

そこを丁度、通り過ぎようとした時

後ろから男の人のつま先がとんがった革靴の特徴ある足音が聞こえました

住宅街で人通りも少なく

カツカツ…カツカツ…規則正しい足音

何も考えず後ろを振り向いたんです

後ろには普通の20代半ばだと思われる高身長な男の人が歩いていました。

住宅街だし、別に不思議な光景でもありません

私は頭の中で習っていた曲を鼻歌で歌いながら

Y奈ちゃんのお家に向かってまた歩きはじめました

Y奈ちゃんのおうちにつくと

ピアノの時間まで二人でピアノの練習をして後はリカちゃん人形で遊んだりドッジボールをしたりしました

ピアノ教室はY奈ちゃんのお家から更に約5分ほど

小さなピアノ教室だったので先生は1人でした

Y奈ちゃんが先に一時間でその後に私。

大体終わるのは毎回夜の7時を回ります

冬の夜は一段と外は真っ暗で子供ですから

余計帰り道が怖かったのを思い出します

それなのに二人でくっつきながら怖い話をして

キャーキャー言いながら帰っていました

Y奈ちゃんのお家の方が近いのでY奈ちゃんのお家の前で別れ

自宅に歩き始めました

先ほど二人で話した怖い話を思い出し、帰宅を急ぎました

寂れた公園が見えてきて

小さな足で早歩きをします

怖い事を想像してる時って皆さん後ろに誰もいないのに誰かに追われてるような錯覚に陥りますよね?

そんな気分でいたんです

すると、

カツカツ…カツカツ…

(ちょっと待って…)

後ろを恐る恐る振り向えりました

(!?)

心臓が破裂しそうな勢いで脈打ちました

後ろにさっきくらいの距離で革靴を履いたあの男の人がいました

たまたま帰宅する時間が一緒だったのかもしれません

でも、ここは平静な住宅街でポツポツと外灯があるだけで

周りには誰もいません

私とその男の人だけです。

その公園を過ぎ真っ直ぐ行くと少し右カーブになって二手に別れています

その右カーブまで行けばこの距離間なら相手からは死角になります

息が荒くなり、心臓の鼓動が全く治まらない

(早く帰らなきゃ…早く逃げなきゃ…)

もう涙ぐんでいました

私の早歩きに合わせるように後ろの足音も早くなります

もうすこしで死角に入る!

その瞬間全速力で走りました

もう後50mで自宅です

(はぁっ着いたっ!?鍵が閉まってる!)

鍵を急いで取り出しやっと自宅につき安堵しようとリビングにいきました

うちだけ高台みたいな作りで窓から外を見ると外で歩いてる人を見下ろせる感じになります

お母さんの趣味で窓には花柄の窓用シール?みたいなのが貼ってあるんですが

そこの下の隅に少し剥がれてる部分があり

そこから覗くと私が通ってきた道が狭い視野ですが見えるようになっているんです

そこから覗いたんです、真っ暗なリビングで

なんと、その男の人凄い形相で周りを睨むかのようにキョロキョロしてました

幸い目が合う事もなく終わって

それからはお兄ちゃんがお迎えに来てくれるようになったので

今までその男の人を見かける事は二度とありませんでしたが、

やはり子供にとっては物凄く怖い経験でした。

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私も5年生の時に、習い事の帰りについてこられた事があるよ。

すごく特徴が似た男に。バンダナ巻いてませんでしたか?

私はお尻触られて、逃げました。ロリコンのチカンだったんです(;´д`)

小さい頃、僕も似たような経験があります。振り向くことが出来ませんでしたが…怖かったことを思い出しました。

暗い中で表情まで読み取れるの、すごいな…。
不審者怖い。