中編2
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足の無い犬

これは小学生の頃先生から聞いた話です。

記憶が曖昧なので、まとまっていないかもしれませんが暇つぶしにでもどうぞ。

先生は見える人でした。

その先生がキャンプへ行った時の話です。

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俺は友達と3人でキャンプに行った。

(友人を仮にA,Bとしよう。)

キャンプ場には結構深い森があって、そこの管理者に聞いたところ「行かない方がいい。」との事。だが、好奇心旺盛だった俺たちはそんなのはお構い無しに夜そこで肝試しをしようと言う話になった。

みんなで夜になるまで遊び、辺りが暗くなってきたのを確認して「じゃあ行こうか」と言うAの声で3人は歩き出した。

ある程度歩き一本の木まで辿り着いた。

先程歩いていた道が行き止まりになり、ど真ん中に一本の大きめの木が立っている。その木の枝から不気味な輪っかが伸びてきていた。例えるなら首吊りする為にかけた縄のような。

A「ここで引き返すか」

B「そうだな。」

木の周りを一周し帰ろうとしたその時にBが何かを思い出したのか「あっ」と声をあげた。

俺「なんだよ」

B「そういや、管理人さんが右は絶対振り向くなって言ってたよな。」

A「確かに言ってたな。」

B「どうせなら皆で振り向かねぇか?」

嘘だろ。と思いつつちょっとの好奇心に負けてしまい、小さく頷いてしまった。

それを確認したBの「せーのっ!」と言う掛け声で俺は振り向いてしまった。

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「わぁあっ!!!」

俺は無我夢中で走って逃げた。

AとBも追いかけてきた。

やっとの思いで森を抜け、息を整えていると

B「なんか見たのかよ?」

と、Bは不思議な顔で俺を見つめていた。

俺「お前ら見なかったのかよ!あの木の周りを痩せこけた足の無い犬が走り回ってたのを!」

A「わり。俺怖くて左向いて振り返った。」

B「俺も。」

この時俺はこいつらをぶん殴ろうと思ったが、2人を見てたら恐怖心がだんだん薄れてきて、楽になった。

次の日、そこの管理人に昨日の夜の事を全て話して問い詰めたところ、渋々話してくれた。

「昔あそこの木で首を吊った人がいたんです。あなたが見た犬は彼の飼い犬でしてねぇ。その犬は彼が首を吊ったのに気づかず朝に来ては夜に帰るというのを毎日繰り返していたようなんですよ。そんな事を毎日続けるもんだから、足がだんだんボロボロになってあの木のしたで死んでしまったんです。それから、あの木には首を吊った縄に似たものが切っても切っても出来てしまい、死んでも尚、気づかない犬があの木で彼を待っているんです。」

そう言った管理人は少し寂しそうな顔だった。

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薄紅様
会えていないという事に
なりますね...。
死後の世界でも会えないなんて
辛すぎますよ。
命の重さをとても感じます。
自殺はほんとによくないなって
思いましたよ。

飼い犬は飼い主に逢えてないんですね…
寂しいお話でした
自ら命を断つという事は自分を必要とする者達を置き去りにしてしまう事なんですよね

無様
ありがとうございます。
この話は小学生だった私でも
感動しました。

感動して頂けたなら
嬉しいです!

泪。。。‥