中編3
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整備工場

去年の夏に新車のトラックを買いました。

普通のトラックではなく、キャリアカーなんですよね。

それの整備点検があってあるディーラーに行ったんですけど、

そこは非常に古い建物なんですよ。

まだところどころ改修してアルミ冊子になっている所もあるんだけど、ちょっとトイレもべつむれになっていて窓がぜんぶ木枠なんですよ。

なんか古い店だなと思ったんでフロントに戻って聞いてみたんだ。

俺「なんかここ古いよね?」

オーナー「いや〜古いですよ」

俺「ここはいつからあるんですか?」

オーナー「昭和30年の中期ぐらいからあるんじゃないかな〜」

俺「そうですか。それじゃまだトラックなんかボンネットの時代ですよね?」

オーナー「もちろんそう言う時代ですよ。我々の先輩の先輩ぐらいの時代からあるみたいですよ」

て言う話しだったわけ。

俺ね子供の頃からわりと車が好きなところもあるしトラックも好きなところもあるもんだからオーナーに聞いてみたんだ。

俺「古いパーツとかカタログとかない?」

オーナー「う〜んあるかな?」

オーナーが曖昧に答えた。

その話を聞いていたのか二階の事務所から社長が言った。

社長「あ、ここにありますよ。この前いろんな所探ってたらたくさん出てきましたよ」

と言って大きな箱を持って階段を「カン、カン、カン、」とおりてきた。

社長「はい、これ良かったら差し上げますよ」

俺「本当ですか⁉」

そして、ソファーに座って箱の中の雑誌のカタログを手にとった。

最初の本を手にとって「パラ、パラ」とめくって中心にいったとき何かの紙が挟んであった。

それを開いてみると、なんと履歴書だった。

迷いなくオーナーに知らせた。

俺「あの〜なんか履歴書がでてきたんですけど・・・」

オーナー「ん?あ、まさか・・・」

オーナーは慌てた様子で事務所に入っていった。

その後、俺はオーナーに聞いてみた。

俺「さっきの履歴書の人って誰だったんですか?」

オーナー「あ〜、あの人はね昔ここで働いてたんだよ。あるとき、突然行方不明になって音信不通になったんだ。何日か後にあの事務所で首を吊って死んでいたそうだよ」

俺「そうですか・・・」

しばらく沈黙していた。

オーナー「あ、車の点検が終わったみたいですよ」

と言い、車に乗ってオーナーに言った。

俺「また、用があったらきますんで」

オーナー「はい、お待ちしております」

そして、車を走らせてちょっと疲れたんでパーキングエリアで休むことにした。

パーキングエリアの駐車場に止めようと車をバックで入れた瞬間、車のバックモニターに男の人の顔が半分写っていた。

「人をひいたかもしれない」と思い慌てて外をみたが、そこには誰もいなかった。

でも、一つ疑問がよぎった。

俺は急いでオーナーに連絡をした。

俺「もしもし、○○さん⁉」

オーナー「どうしました?声を荒げて。」

さっきの出来事を説明した。

そして、よくわかったのがあの男の人が着ていた茶色のつなぎと、自殺した人との服が一致したことである。

と言うことは、同じ人だと確信した。

いったい、俺になにを訴えていたのかいまだに不明である。

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