中編3
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今日もあの子の机には花が飾られている。

毎日誰かが水を替え、花が萎れてくれば新しい花に入れ替える。

ことの発端はイジメだろう。

最終的には命を失う形になった。

誰も止められず、時間は過ぎてしまった。

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あれから一週間。

クラスのA子がよく休むようになった。

ある日から花が飾られている。

あの子の机に飾られている花と同じ花だった。

悪いイタズラだと問題になったが、結局犯人は分からないまま。

水を替え、花を替え。

それから少しして、A子は亡くなった。

自殺だったらしい。

相変わらず、花は綺麗に咲いている。

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今度はB子が休むようになった。

そうなると、花がB子の机に飾られるようになった。

今度はB子が死んでしまうと噂になった。

これを重く見た学校は花を飾る人を突き止めることになり、教師が見張ることになった。

見張るといっても、花が新しくなるのは翌朝だから、子どもが下校をしてから夜までだ。

それで解決するかわからないが、糸口にはなるかもしれない。

早速始まった。

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一日目…

夜の10時まで見張っていたが、何も異常はない。

翌朝は花に変化はないが、水が入れ替えられている感じがある。

二日目…

夜の10時まで見張ったが異常なし。

三日目…

夜の10時まで見張ったが異常なし。

四日目…

夜の10時まで見張ったが異常なし。

しかし、翌朝には新しい花にかわっていた。

信じられない教師達は、二名体制で夜も見張ることにした。

その一日目…

何も異常はない。

二日目…

教師二人で見廻りをした。

その教室の前に着いた時、教室の中に何かがいる雰囲気を感じ取った。

証拠が必要であるため、一人の教師はカメラを構えた。

教室の扉を一気に開き、誰だ! と叫ぶ。

そこには…

髪は乱れ、目が血走り、ボロボロのジャージを着た女性が机の花を差し替えている。

教師は怯んだが、写真を何枚も撮影した。

その女性は奇声を発しながら教師に迫ってくる。

怖くなった教師二人はその場を逃げた。

逃げながら警察に電話をし、学校に向ってもらった。

警察が来るまでの間、二人は必死に逃げまわった。

やがて警察が到着して二人は無事に逃げ切れたことになる。

撮影した写真を警察に見せ、この経緯を説明する。

翌日には全貌が明らかになり、犯人は捕まった。

それと同時にB子も遺体で見つかる。

自殺だった。

捕まったのは、最初に自殺した子の母親だった。

イジメを苦に自殺した娘の復讐だった。

しかし、花を替えているだけでどうやって人は死ぬのだろう。

それは、母親宛てへの手紙に書かれていた。

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お母さんへ

私はイジメにあっています。

もう、辛いので楽になります。

一つだけ、お母さんにお願いがあります。

私が死んだら、教室の私の机に花を咲かせてください。

そして、後ろの机には一週間後に花を咲かせてください。

その一週間後には右側の机に花を咲かせてください。

お母さんが悲しむから、私が連れて行きます。

お母さん、ごめんね。

こんな内容だった。

母親は精神に問題有り。

手紙以外に分かるすべはない。

花を咲かせて引きずりこむ…

何も解明されていない。

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いじめ格好わるい
いじめを見ているだけも格好わるい
でも自殺は一番格好わるい
俺もいじめられてた、歳をとりいじめてくれてた奴と今は酒を酌み交わす…人生なにがあるかわからん

悲しい話

どんな形であれ娘の願いを叶えてあげたい
助けられなかったら尚更なんでしょうね
イジメがない世の中になればいいのに…
命が失われる事は悲しいですね