短編1
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部屋に住む霊

ある日の昼休み、オカルトマニアのYが、アニメオタクの俺に話しかけてきた。

「よっ、怖い話しようぜ」

「アニメ以外には興味ない」

「まぁ聞けって!お前自分の部屋の中に霊がいるかどうか確かめる方法知ってるか?」

「あぁ、脳内で家の中を歩くアレだろ」

「ちげーよ。もっと簡単な方法があるんだよ」

「ふーん…それは知らないな。どうやるんだ?」

「夜なら何時でもいいんだけどさ、まず自分の部屋の椅子に座る。で、前を見たまま、何でもいいから後ろに投げる。すると、当然落ちる音がするだろ?……でも稀にしない時があるんだよ。」

「…つまり、霊がキャッチしてるってのか?w」

「そういうことだ」

「確かに簡単だけどさ…………バカバカしい」

その日の夜…

俺は自分の部屋でアニメのDVDを見ていた。

時間は23時ちょっと過ぎ。

「ふぅ、目が疲れた。そろそろ寝よう……」

ふと、昼間Yが言っていたことを思い出した。

「どうせこんなの嘘に決まってるけど…」

俺は机に向かって座り、消しゴムを後ろに投げた。

………音がしない。

「え!?」

超ビックリして、恐る恐る後ろを見た。

するとそこには………

髪の長い女が……

プリントされた布団が敷いてあった。

怖い話投稿:ホラーテラー 箭原さん  

Concrete
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