短編2
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餌やり.その2

「持ち運びできる様に切り刻んで…」とか言ってたが、クソ!こいつぁ…骨が折れる…

骨董屋の主人は何時も無理な事ばかり俺にやらせる…

切れ味の悪いノコギリで数時間掛けて首、腕までやっとこさバラしたが腰の太さを見たら、嫌気が差す…

気持ちが悪いとかそんなじゃない、疲労困憊…面倒だった。

「こいつ、どうするんだ…?」

「路地裏に捨てて置けば、掃除屋が片付けるさな…」

掃除屋?一体どんな奴だろうか…

「ほれ!どうした?まだ細切れになってないじゃないか?それじゃ掃除屋も片付けてなどくれんぞ…」

仕方なく、腰部分の切断に取り掛かる…

初めはスルリとノコギリが入る…

内臓がズルりとはみ出して内容物、糞尿の臭いが漂い仕事の邪魔をする…

骨を残しグルリと肉だけ切り、後は蹴り飛ばし背骨を折る…

それだけの作業に一時間は要した。

次は脚…

二等分にしろとの指示だったので、かなり時間が掛かった…

『ぎちゅ…ズリュ…ゴリュ…』

時刻は深夜になり、それを三箱の発泡スチロールに詰め、店から出たすぐの路地に運ぶ…

……………

何かがゴミ箱の影で、もぞっと動く

…何だ?

よろりと立ち上がりこちらにやって来る…

発泡スチロールに手を掛け、引き寄せると蓋を開け中身を口に運ぶ…

「バキュ!ズルル…ビキ!ゴリゴリ…ムシャムシャ…」

食ってやがる…

掃除屋ってこいつか?化け物め…

悪臭が辺りを包む…

あの骨董屋、とんでもねえモノ飼ってやがるな…

「どうだ?可愛いものだろう…」

後ろから骨董屋の主人が声をかけてくる…

菅野の名を隠し、犬神としてこの店に務めだして3日目、この爺ぃの気味の悪いツラも、見るのにだいぶ慣れた…

もし今、人格が代わったら、犬神の奴はどんな反応をするだろうな…フフフ…

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菅ぴーは…こんな者を餌さとして与えていたのですね(*_*)恐ろしい
菅ピーには怖いものなんてあるのかなぁなんて考えてしまいました(>_<)