短編2
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狐の霊

実際に体験したお話です。

不愉快になる方は見るのをオススメしません。

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私が20歳の頃、当時の彼氏との子供を授かりました。

両親も、彼も彼の両親も喜んでくれてトントン拍子に結婚までいきました。

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築1年の2LDKの賃貸のマンションを借りて二人の新婚生活が始まり毎日が幸せでいっぱいだった。

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ある日旦那が夜勤で帰りが遅くなり玄関に一番近い寝室でゴロゴロしていました。

ん?今何か通った?

人間でもなく、気配とかでもなく、動物らしき影でした。

怖くなり旦那にメールだけ入れてその日は寝ました。

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妊娠8ヶ月になった頃。

私はお腹の写真を思い出にと定期的に撮っていて今回も洗面所で撮りました。

ん?何か顔がハッキリ映っていた。

人間とかじゃなくて、猫?狐?

しかもお腹の真横に。

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まぁ心霊写真って光の加減とかたまたまだろうと思っていて旦那にも言いませんでした。

それから1週間後お腹の赤ちゃんの検診があり

「あれ?お腹の赤ちゃん最近動いてる?」と担当医に聞かれました。

え?まぁ確かに胎動あんま感じなくはなってたけど

「胎動今までよりは少なかったけど動いてましたよ」

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「お腹の赤ちゃんの心拍がかなり弱まってるので、これは危険です。帝王切開で赤ちゃんを出しましょう。」

え??何で?

「未熟児になりますが、今よりは助かるかもしれません」

私は医師に言われるがままに旦那に急いで連絡して手術をしました。

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手術が終わり…

「赤ちゃんは???どうなりましたか??」

旦那の声が聞こえてきた。

「残念ながら……。」

我が子は亡くなってしまいました。

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辛くて悲しい気持ちでいっぱいでした。

旦那は私を支えて慰めてくれていたのに、私は一人で落ち込んでいて、ふと思い出しました。

狐の写真を。

すぐに旦那に写真を見せて言いましたが信じてもらえず、

落ち着いてから霊能力者のところへ行きました。

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「これ…これ映ってから何かありました?」

「我が子が早産になり亡くなりました。」

「狐…イタズラしたんだ。こんな酷いイタズラを…」

泣きながら私を励ましてくれた後、写真のお祓いをしてくれて、話を聞きました。

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「このままこの家に住んでいたら不幸が続くわ、次は貴方か旦那さんにイタズラします。ですから、今すぐにでも家を出てください。」

狐のせいだなんて信じれなかったんですけど、

不幸になるのも嫌で旦那を説得して半年で家を出ました。

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退去日の日、雨でした。

雨の中荷物を運んでいて暗いので電気をまだ止めてもらわずに着々と荷物を運んで

さぁ、全て終わったね。っていうとき

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shake

パチンッ

洗面所の電球だけ消えました。

他の部屋の電気は付いているのに洗面所だけ。

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Concrete
コメント怖い
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不愉快になるって霊障的な?

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