短編2
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赤口さま(しゃっこうさま)

これは私が友達から聞いた話しです。

みなさんは赤口さま(しゃっこうさま)をご存知ですか?

簡単に言えばこっくりさんのようなものです。こっくりさんと違う部分は赤口さまは占いではなく呪うために行なうということです。

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私の友達AはBの事が大嫌いでした。Bは自己中で性格が悪いということでクラスでも嫌われていました。

ある日、Aはクラスの友達CとDでBの悪口を言って盛り上がっていました。

しばらくしてCが「赤口さまって知ってる?」と聞いてきました。

AとDは知らないと答えたそうです。

Cに聞いたところそれを行えば呪った相手に危害を加えられるというのです。

AとDは楽しそうという事で承諾してしまいました。

次の日、Cの家で赤口さまをしようという事になりました。

まず、赤口さまをやるには3人で正三角形の形に座ります。そして紙に50音を「いろはにほへと」の形で書きます。それを、3人の前に置いて裏に自分の名前を書きます。次に、一人目は二人目の方を向き二人目は三人目のほうを向きます。三人目は三角形の中央を向きそこに赤口さまのお供え物と50音を書いた紙を置きます。その時のお供え物はCのペットのうさぎでした。

AとDはCに教わったとおりに言葉を唱えました。

順番はD→A→Cです。

D「一つ一人の恨みを連ね」

A「二つ二人の恨みを連ね」

C「三つ御霊をお呼びしたい」

こんな感じで唱えたそうです。

やはり特に何も起こりませんでした。

こんなもんかとみんなが思った時、周りの空気が変わりました。三人とも無言になりあたりは、静寂に包まれました。

するとCが真っ青になり紙に手を伸ばしていました。

「うらみつらぬるものをしめせ」

次にDが「Bの名前」

そしてAの手も紙に向かい「Bの名前」を指しました。

最後にCが「Bの名前」

三人がBの名前を出しました。

するとまたCが紙に向かい

「うらみつらみしかととどける かわりにくちにのりをさせよ」

次の瞬間、Cはうさぎに飛びかかり食べ始めました。Cはうさぎの血で口が真っ赤に染まっていたそうです。

Cは正気にもどり震えていました。

次の日、Bは学校帰りに自転車をこいでいたら車とぶつかって死んでしまいました。

三人は恐怖に怯えました。

しばらくして、Cは学校を辞めました。

あの後、DはCに耳を食いちぎられました。

Cは今、精神科に入院しているそうです。

AとDは今も学校に行っています。

Aは時々、赤口さまが自分のもとに来るといいます。

「まだまだたべたりないたべたりないたべたりないたべたりないたべたりないたべたりないたべたりないたべたりない」

Aは最近、Dを見ると食欲が止まらないみたいです。DもAを見る目が明らかに変わったといいます。

みなさんも赤口さまをおこなった際は気をつけてください。

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タイトルの絵が一番怖いw

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口が血で赤くなるから赤口さま?

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