短編1
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紫の…

十年程前の話。

友人と三人でドライブ中の出来事です。

近所でも有名な走り屋達が集まる山の麓を通り掛かると、相変わらず大きな音をさせて、次々と車が山を下ってきました。

すると一台遅れて赤い車が前方からやってきます。

『?』なんかおかしい…。

友人の一人がその違和感を口にしました。

『あの車、なんか乗ってる…?』

私と、もう一人の友人が同時に言いました。

『人が乗ってる!!』

赤い車の屋根に白髪のおばあさんがしっかりとしがみついているのです。

そして、すれ違い様に私達は見てしまったのです…。

おばあさんの異様なまでに光る紫の目を…。

幸運にもおばあさんと目を合わせずにすんだのですが、もし、あの時目が合っていたら、もうここに存在していなかったんじゃないか…。そんな気がしてなりません。

怖い話投稿:ホラーテラー しずくさん  

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