短編1
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タクシーにて。

深夜のことである。会社から急な用事で呼び出されてしまった俺は、タクシーを呼んだ。

本当は自分の運転で行きたいところだが、さっきまで酒をしこたま飲んでいたため、運転が出来ないのだ。最近、取り締まりも厳しいからな…。

自宅前からタクシーに乗り、行き先を告げる。タクシーの運転手さんはよく喋る人で、会社に着くまで俺達は盛り上がっていた。

「私もタクシーの運転手をやって10年になりますがねぇ。たまに幽霊も乗ってくるんですよ。幽霊ですよ、幽霊。お客さんは幽霊とか信じるほう?」

「いやぁ、幽霊か。うーん、俺には霊感ないから見えないんだよな。でも興味あるな。今までに何回乗せたことあるの?」

「そうですねぇ…もう4、5回は乗せたかな。幽霊はお金払ってくれないですからね。無賃乗車された気分ですよ」

「へえ」

「実はね、さっきも乗せてきたんです。あなたと入れ違いに降りたみたいなんですけど、気がつきませんでしたか?」

俺は一気に酔いが醒めた。

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薄紅様。コメントありがとうございます。

おおお。それはまた怖いですね…!
家に帰ってきたら、幽霊が出待ちしていたなんて…。

私は霊感などまるきりないのですが、安全圏であるはずの自宅でもし幽霊を目撃などしたら、敷居を跨げないと思います。

家に帰ったら待ってた…とか?きゃーコワイ((((;゜Д゜)))

バケモノガタリ様。コメントありがとうございます。

タクシーといえば、様々な都市伝説がありますよね。中でも有名なのが、乗せたはずの乗客がいなくなっており、シートが塗れていた…というもの。

しかし、あれは酔った乗客が失禁したり嘔吐したという話に尾鰭がついたものらしいですね。

運転手さんがベテランすぎてある意味怖いw