短編2
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心友

本当かは分からないけど友達から聞いた二人の心友の感動話です。

ある学校に美人だが暗くて友達が一人もいない孤独な少女、亜美と、美人で明るくて友達が沢山いる元気な少女、花菜がいた。

高校に入学したばかりでクラスが一緒になった二人は、席が近かったせいもあり、仲良くなった。

一ヶ月位たった頃、二人はこんな話をした。

亜美「私、ずっと友達いなかったから花菜と友達になれてすごい嬉しい。ありがとうね」

花菜「友達じゃないよ」

亜美「え?」

花菜「心友だよ」

花菜「亜美、ずっと心友でいようね!」

亜美「うん!」

二人はどんどん仲良くなっていった。

だが、花菜はある日信号無視した大型トラックにひかれ、亡くなった。

突然の花菜の死を亜美は受け入れられず、亜美は、学校にも行かず、食事もとべず、どんどん痩せていった。

そんなある日、亜美のケータイに一通のメールが届いた。

亜美は重い手でケータイを取り、メールを見た。

そこには、死んだはずの花菜の名前があった。

急いで本文を見ると…

「亜美久しぶり。これは、亜美に送れる最後のメールです。亜美の目に私の姿は見えないけど、亜美の耳に私の声は聞こえないけど、亜美と前みたいに話す事はできないけど、亜美と前みたいに遊ぶ事もできないけど、私は…

空になったよ。

亜美の心が曇りや雨なら、私が晴れにする。

あんなに広くて澄んでて、亜美をどこからでも見守れる空になったよ。

だから、亜美のそばにずっといれる。

見えなくても、聞こえなくても、話せなくても、遊べなくても、心友。

これからも、私たちはずっとずっと心友だからね。」

亜美は読み終えた後、閉めていたカーテンを開け、空を見上げると、瞳から一筋の涙を流した。

怖い話投稿:ホラーテラー 夏音さん  

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