中編3
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蜘蛛女の夢

私はかなりの怖い話好きです。

ビビリのため心霊スポットやお化け屋敷は自発的には一切近づけないが(無理矢理に連れて行かれることはあったけどね)年中こうしてサイトや友人を通して怖い話を探しています。

この話にオチはありませんが、本当にあった話です。

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いつものように友達と怖い話をしている時、まさかのシンクロがあった。

ーーーーー過去ーーーーー

私には2つ歳の離れた弟(以後次男とします)がいるんですがその弟、小さい頃はかなり寝言を言っていました。

「スカイド○ゴン超つえー!!」とかほとんど面白い寝言なんですけどね。

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失礼しました、話戻します。

以前の一軒家の話にも書きましたが当時うちは母子家庭(子供3人)で母は早朝から新聞配達、昼間はバイト、夕方は夕刊配達とフリーペーパー配布等かなり忙しく働いてくれていたため家を空けている事はしょっちゅうでした。

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長女の私は早朝母が居ないと度々騒ぐ末っ子を寝かしつける役で、その時もやっと寝てくれた末っ子の横でウトウトしている時でした。

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「来ないで!!!」

と急に叫ぶ次男。

驚き2段ベッドの上を覗くと顔をしかめながら寝ている。

いつもの寝言だと思ったけれど心配だったので声をかけました。

私「また寝言言ってたよー。怖い夢でも見たの?」

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次男「いつもおんなじ夢見るの。蜘蛛みたいな女がちょっとずつ近づいてくるんだけど顔が見えないの。影なんだよ。」

私「なんで影なのに女って分かるの?」

次男「髪が長かったから。」

小学1年生の曖昧な理由。

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翌日次男は熱を出して学校を休んだ。

私はいつも通りに学校へ行き、帰宅すると母が玄関先で待っていた。

母「これから○○神社へ行くから準備して」

(母の実家は商売をやっているせいか、一家で結構信じん深くよく一緒に神社に行ったりしていました)

面食らった私ですが子供ながらにただ事ではない雰囲気を察しすぐにランドセルを置き母の車に乗り込みました。

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神社に着くとすでに祖父と祖母に抱かれた次男が神主様のお家に居ました。

熱のせいなのか涙目になり震えている弟と一緒に神主様のお部屋に案内され、

神主様「今から私が2人についている悪いものを追い払うからね。いい子だからじっと座っていてね」

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何度か顔を合わせている神主様の優しいお顔を見て頷く私たち。

どの位だったがお経を唱えられ最後に

神主様「次男くん、私ちゃん、怖がる事はないよ。夢は夢なんだから。気にしない事だよ。」

と背中を叩かれました。

次男は熱も下がり翌日から一緒に登校出来ました。

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2、3日経ってから母に何で神社に行ったのか聞いてみるとそのやり取りを見ていた次男が

次男「風邪で寝てたら夢でね、また蜘蛛女が出てきたんだけどキッチンの磨りガラスに顔を近づけてこっちを見てたの。明るかったから顔が見えたんだけど笑ってたけど怖い顔だった。そいつ戸を開けてこっちに来ようとしたんだけどママに起こされて助かったんだよ」

と。

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ーーーーー今ーーーーー

友達「俺の友達も小さい時似たような蜘蛛女の夢見たって。そいつなかなか熱下がらなくて入院したって言ってたよ」

弟、良かったね。

母子家庭、金欠のうちで入院患者が出たら大変だった。笑

それにしてもなんで私までお祓いを受けたのでしょう。ついでになのか…。お祓い中は不謹慎ですが非日常な感じがしてとても面白かったデス。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。

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薄紅さん
コメントありがとうございます。
黒い服を着た神様って、死神!?
子供って不思議な体験をしますね。
夢ではなく実際見てしまった薄紅さんの弟さん、ご無事で何よりです。

子供を狙う蜘蛛女だから、とか?
私の弟も小さな頃部屋の隅の天井に黒い服を着た神様がいる、とか言ってました
やっぱり原因不明の高熱にうなされてお祓いに行ってましたよ
今ではすっかり忘れてますがハッキリとみえていたようです