短編2
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MINOR

俺は頑張りました。

将来をはっきりと見据えて。

無謀だとは思っていました。

ただ、後悔したくなかったから。

他の奴らを信用できなかった。

あの糞野郎どもが。

「仲間」なんて…、キモイんだよ。

誰ともつるもうとせず、ガン飛ばしてた。

独りの俺は周りに潰されそうさ。

向こうは「友人」とかいう団体だから。

誰にも頼らず生きていきたい。

これは本心なのか?

期待するのが怖い?

いずれにせよ、俺は変わらず窮鼠だった。

孤独は、他人に流されないという決心の表れ。

でもそれは、他人を受け入れることを避けるための言い訳だった。

自己表現=非社交的なのか?

俺の人生に、明るい未来はなかった…。

イライラが募る日々。

閉ざしてたら独りになってた。

そりゃ辛かったさ。

友達がいないなんて。

こんなはずじゃなかったさ…。

俺は俺の道を行くと決めた。

でも、それは間違いだったみたいだ。

孤独を極めたって、何にもならない。

「俺は、他の野郎どもとは違う。」

周りは俺を恐れていたのだろう。

「今求めている自分」には、光は注がない。

カッコつけ続けて、自分らしさすら忘れそうだ。

ふと、人と話したいなと思うことがある。

素直になってもいいのかな。

でも怖い、受け入れられるはずないよな。

心の中で叫んでる。

「自分らしさを潰す事が、仲良くなる条件なのか?」

「自分を守れるならそんなもの捨ててやる。」

でも、思い出してみな。

周りのみんなは声を掛けてくれたんじゃないか?

友人や父ちゃん、母ちゃん。

せっかく伸ばしてくれた手を俺が振り払ったんじゃないか?

やっぱりそうだった。

俺が思い描いていた「目指す姿」は、勝手な幻想からの逃避行だった。

人と向き合うことに「答え」があるなら、カッコつけた自分を捨ててみてもいい。

俺はやっと目が覚めたんだ。

真の「目指す姿」の意味。

遺書に殴り書く。

今の自分を殺すことが「答え」だと。

愛すべき家族と、大切な友達。

最高の日々を送れるはずだったのに、俺は結局気付けなかった。

次の人生、「目指した姿」に生まれたい。

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