短編2
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闇の入り口3

家に帰った私は早速怖話を見ていた

ほぼ毎日サイトを開いているためほとんどの話を読んでいたがそれでもずっと読み続けていた

ふっと携帯から顔をあげ窓の外を眺めると

いつの間に夜になったのか

窓の外は闇に包まれていた

"あれ?いつの間に?そんなに時間が立っていないはずなのに…"

私は慌てて部屋の電気を着けるため座っていたソファーから腰をあげた

その時妙な違和感を覚えた

"ん??なんか変…でもなにが?"

何かがおかしいでもその何かがなんなのか私にはわからなかった

"気のせいかな?"

そう思いスイッチに手を伸ばした瞬間あることに気がついた

"えっ待って…なんで外は暗いのに部屋の中は明るいの?"

外が暗い=夜

夜なら電気をつける

日常的な行動に私は今の今までその疑問に気づかなかった

"おかしい…どうして"

恐る恐る闇に目を凝らして見る

"きゃっ"

私はそれを見てぞっとした

夜の闇だと思っていたものには

目や目のようなものがあったり

手があっり

無数の黒い何かが窓からこちらを覗き込んだり

ガラスに手を当てもがいていたりした

"ちょっ…何?一体なんなのよ!!"

私はパニックに陥っていた

一体あれはなに?

何がしたいの?

あたふたと家の中を歩き回っていた時

ピキピキと嫌な音が部屋中に響いた

身体中から冷汗が流れ出る

恐る恐る音のした方を向くと

ガラスにヒビが入っている

外にいる闇はいつの間にか一斉に窓を押している

窓ガラスは今にも割れてしまいそうなほど音を立てていた

"えっどういうことえっ…なんで"

私の頭は今目の前で起きていることを理解し切れていなかった

ミシミシミシバリーン

ついにその瞬間が来た目の前のガラスは

あっけなく割れ

闇と私を隔てていた障害物は一瞬にして無くなった

それと同時に闇が一斉に私に向かって雪崩れ込んで来た

『いやっ…いやっ…いやぁぁぁぁぁぁ』

悲鳴と同時に私は闇に呑まれていた

どこを見渡しても闇闇闇…

どこが前でどこが後ろなのか

全くわからない

私は四方を闇に包まれた

"な…なんなの"

その瞬間私は意識を失った

to be continue...

Concrete
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