短編2
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世の女性諸君に告ぐ。

東南アジアのある国で実際に起きた事件。

あるところに、とても仲の良い夫婦がいた。どこに出掛けるのも一緒で、近所でも評判のおしどり夫婦とだったという。

ところが…ある時、妻が急死してしまった。流行病に掛かり、若い命を散らせてしまったのだ。

あれだけ仲の良かった2人だったから、残された夫はかなり気落ちしているに違いない。近所の住人はお悔やみを言いに夫の家へと向かった。

だが、人々の予想に反して夫は元気にしていた。というより、いつもと変わらずに明るく朗らかだった。

その様子に安堵した近所の住民だったが、家に上がった途端、1人残らず度肝を抜かれた。

亡くなったはずの妻が、椅子に腰掛けているのである。

一瞬、生き返ったのかと目を疑ったが、勿論そんなわけがない。よくよく見れば、それはただの物言わぬ遺体だった。

どうやら夫は、妻が亡くなってからも、遺体と共に生活していたらしい。亡くなった妻を、生きている時と何ら変わりなく接していたという。

料理を作る時は2人分。遺体が腐乱しないよう、防腐剤を手配し、死臭防止に風呂まで入れていた。

しまいには夜の営みまで行っていたというのだから、開いた口が塞がらない。

この国では遺体遺棄を禁ずる法律はない。一応、亡くなった人間は土葬するのが普通なのだが、特に取り締まりはないため、彼は生涯に渡り、遺体と暮らしていたらしい。

近所の人達も、はじめは気味悪がったが、夫は普段は愛想の良い、普通の人なので邪険には出来なかったようだ。

さて、世の女性諸君。

「女性は愛されることこそ幸せ」とは聞くが。もし、あなたの恋人、或いは夫が同じようなことをしたらどう思うのだろう。

「嬉しい」「幸せ」と思うのだろうか。

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怖女様。コメントありがとうございます。

複雑ですよね…。私も非常に複雑です(笑)。
この話はノンフィクションらしいんですよ。
以前、オカルト好きな知人から聞いた話なんですが、実際にあった話みたいです。

愛し合うということは素晴らしいけれど、度を超すと何やら不気味ですね。

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複雑ですね。
死体と夜の営みって…。
怖いなー。自分ならすぐに埋葬して欲しい!

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