長編9
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呪いの掛け時計

とても長い話になりますが、俺の身に起きた本当の話を書きます

漢字の間違いや、文法や文章がおかしな所があるかもしれませんが、ご了承下さい

ある日時計を手に入れた

時刻が2時23分で止まった古びた時計

木の四角い淵に、木で出来た長針と短針

大きさは直径40cm位の掛け時計だ

雰囲気に惹かれて使用目的ではなく、インテリアとして、骨董屋で買った

だから、動かなくても構わない

ほとんど衝動買いだった

俺は気分良くその骨董屋を出ようとした時、骨董屋の主人からこんな事を言われた

「お兄さんその時計は気をつけて扱いなさい。決して壊さぬよう大事にするんだよ」

俺は何の事かわからなかったが、物を大切にするのは当たり前だしとりあえず「はい」とだけ返事をし、骨董屋を出た

何の事だろう?と少し考えたが、そんな事より早くこの時計を部屋に飾りたいと思い足早にマンションに帰った

俺のマンションは4階建てで、部屋は201号室だった

改造自由ってのが気に入ってここのマンションにした

時計はこれ以外にもあったから、これを動かす気はなかったが、一応何電池を使っているのか確認しようと思い、時計をひっくり返してみた

するとそこには、電池を入れれる様な場所はなかった

マジか…これどうやって動いていたんだ?(笑)など、少し考えた後、まぁいいかとその時計を壁に飾った

「この昭和を感じさせる雰囲気いいねぇ」

大満足の俺は意気揚揚と布団に入った

飾ったその日の夜俺は大きな音で目が覚めた

ガシャーン!!

なんだ??と思い眠たい目をこすりながら明かりをつけると、壁に取り付けていた昨日買った木の時計が落ちていたのだ

あらあら割れてないよなぁ…買ったばっかなのになぁ…とか考えながら時計を持ち上げると、時計の裏板が取れていた

あっ、マジか。これどーやって付けるんだろう?と一人で考えながらその板を見ると何か剥がれていた

お札!?

俺はゾッとした

さらにそのお札の下に何か書いてあった

なんだ?と覗いてみると、そこには血の様な赤い液体で[うしろ]と書かれていた

えっ?なんだこれ…

と考えていると、急に金縛りが襲ってきた

寝ている状態で金縛りにあう事は数回あったが、膝を着いた状態で金縛りにあうのは始めてだった

マジかよ…こんな状態で金縛りって…それにうしろって…

後ろを振り返る事は出来ないが、うしろって文字を見たせいか、今自分の後ろに得体のしれない何かがいるような気がした

とにかくここから逃げなければ

金縛り自体は珍しい事でもなく普段は何も怖くないのだが、今回はいつもと違った

ここから1秒でも早く逃げ出さなければならない…直感というのか、俺は何か不気味で、嫌な雰囲気を感じていた

数分経ったのか、本当は数秒程度しか経っていないのか全くわからないが、俺は少し体を動かせるようになった

重たい体をゆっくり動かし、少しずつ玄関へ膝を擦りながら向かう

向かっている最中もうしろの気配は消えなかった

首も少し動かせるようになったが俺は恐怖で後ろを振り返る事が出来なかった

早く外に出なければ…早く…

必死に少しずつ前に進みようやく玄関へ着いた時

ドアノブに俺の後ろが映っていた

そこで俺は見てはいけない後ろを見てしまった

そこには、首から上だけの髪の長い女が口を大きく開き笑みを浮かべてこちらを眺めていた

うわぁぁぁぁぁ!!

俺は思わず叫んだ

と同時に体が軽くなり、ドアを開け一目散にマンションを出た

近くにコンビニがあったので、そこまで猛ダッシュで行き、携帯も小銭も持っていなかった俺は店員にお願いして電話を借りた

俺の様子を見て、店員もスグ電話を貸してくれた

何なんだよあれは…時計か?あの時計が呪われていたとかか?くっそ…マジ怖ぇよ…

俺は友人に電話で簡単に事情を話し、その日は友人の家に泊めて貰う事にした

友人は10分位で迎えに来てくれるそうなので、コンビニの中で本を立ち読みしながら待つ事にした

あぁ…もうダメだ…こんな経験絶対忘れらんねぇ…あっドア閉めてねぇ…まぁいいや、アイツ来たら一緒に閉めに行こう、とりあえず漫画でも読んで気を紛らわそう…など、色々考えながら置いてあった漫画を手に取り、無理やり気を紛らわせた

漫画を読んでる途中フッと目の前のガラスに目がいった

外が暗いのでガラスには俺の上半身がハッキリ映っていた

んん?なんだ?

よーく見ると俺の右肩に何かいる

最初はモワッとしていて何かわからなかったが、徐々にハッキリとした形が出来てきた

俺は恐る恐る目を凝らしてそれを見た

すると、そこにはさっきと同じく笑みを浮かべる髪の長い女が映っていた

俺は叫び声を上げそうになったが、何故か声が出なかった、それに体の自由も効かなかった

ガラス越しにその女と目があったまま何分経っただろうか、女の口が俺の耳元に近づいて来てこう囁いた

「イッショニイコウ」

俺はその場に倒れこんだ

次目が覚めた時は病院のベッドだった

急に倒れた俺を見たコンビニの店員が、救急車を呼んでくれたらしい

夢じゃなかったのか…

俺はあのセリフと女の顔が脳裏に焼き付いて、思い出すだけて震えが止まらなかった

そこに友人がやって来た

「よぉ目覚めたか。半日寝てたな。お前、何があったんだよ?救急車で運ばれてる間俺付き添って救急車乗ってたけど、ずっと寝言でおんな…おんな…って言ってたぞ?」

友人は俺の事が心配でずっと病室の前にいてくれていたらしい

俺は友人にあの日あった事を全て話した

すると友人は「それ、間違いなくその時計が原因だろ?骨董屋に今度聞きに行こうぜ。俺今連休中で明日も休みだからついてってやるよ」

と言ってくれた

「そうだな。ここを出たらスグに行こう。ありがとうな。」

その夜もう一晩俺は病院に泊まることになった

出来れば友人に側にいて欲しかったが、子供じゃないし、さすがにそれは恥ずかしく一晩我慢する事にした

その夜俺は時計の音で目が覚めた

カチカチカチカチ…

うるさいな…こんな大きな音だったか…

カチカチカチカチ…

カチカチカチカチ…

寝れねぇ…何て思っていると

カチ…

時計の音が急に止んだ

止まった?と思うと同時にまた金縛りにあった

…ヤバイ

俺はとっさに思った

誰か気づいてくれ…

病室には他に3名の患者がいたが、誰も俺の様子には気づいていないようだった

そりゃ気づくはずもない

俺はただ動けないだけ、周りから見れば何も変わった様子などないのだから

少ししてお腹の上に何かが乗った感覚があった

俺は見てはいけないと思い目を閉じようとしたが、閉じれなかった

するとその何かがゆっくり俺の顔の方へ近づいてくる感覚がした

本当にヤバイ…ヤバイ…

そして、ついに俺の視界にその何かは入ってきた

それは何度も見た髪の長い女の顔だった

俺は声にならない声を上げた

するとその時ドアを開けて人が入ってきた

と同時にその女の顔が物凄い形相に変わった

まるで何かとてつもない苦痛を感じてる時のような歪んだ顔だった

歪んだ顔のまま何かを俺に言っていた

な…い…

何を言っているんだ?

ざ…な…い…

は…な…さ…な…い…

そのセリフがハッキリ聞こえた後、その女の顔はフッと消えていった

と同時に俺は体を動かせるようになった

助かった…と思い前を見るとそこには友人と40歳位の長い顎髭を生やしたおじさんが立っていた

「危なかったな」

そう言うと、おじさんは俺の腹に手を当てその上から何か白い粉の様な物をふりかけだした

「マジおじさん呼んでて良かったよ。お前死んでたかもしれねーんだぜ?」

「どう言う事だよ?」俺は震える声で友人に聞いた

「お前の話を聞いて別れた後、俺一人で骨董屋に行ったんだ。ここら辺で骨董屋っつったら一軒しか無いからすぐわかったよ。最初は何も知らないとか言ってたが、何分も問い詰めてやったんだ、そしたらその時計の事話しだしてな」

俺は少し聞くのが怖かったが、自分に起きた事を知りたくて聞く事にした

「その時計の持ち主昔付き合っていた男に惨殺されたらしいんだ。バラバラに切断されて海に捨てられたんだとさ。男は捕まって死体も引き上げられたんだけど、首から上だけ見つからなかったみたい。その時計を持って来たのはその女の母親なんだが、持ってきた時こう言ったみたいなんだ」

「いわくつきの物ですがよろしいですか?大切に扱ってくれれば何も起きません」

「骨董屋はそう言うの信じない人だから、買い取ったみたいで、お前が買ったときに言った事も冗談だったみたい。まぁ、でも実際冗談で済まない状況だったから、この頼りになるおじさんに来てもらったんだ」

「このおじさんは誰?」と俺が聞くと

「霊媒師だよ。かなり腕いいから信頼して大丈夫!」

俺がホッとしているとおじさんが険しい顔で喋り始めた

「君を呪い殺そうとしていた霊は一時的に追い払った。だが油断は出来ない。完全に消滅させた訳ではないからね。とりあえず君の家の時計を私に見せてくれないか?」

「いいですよ」と答えると

「ありがとう。とりあえず今から君の家へ行きたい。一刻を争う事だ。すぐ出れるかね?

病院の人は別に何処か悪いわけでは無いから、出るのは構わないと言っていたんだが」

「はい、大丈夫です」

スグに表へ出る準備を済ませ、俺と友人とおじさんの3人で俺の家へ向かう事になった

友人は最初おじさんに遊びじゃないと怒鳴られていたが、友人が辛い目に合ってるのにほっとけない、何でもいいから手伝うと言って無理やりついて来たらしい

おじさんの車でマンションの前にくると物凄い寒気が俺を襲った

その様子を見ておじさんは「大丈夫まだアイツはここらへんに来ていないから」

と言って、肩をポンッと叩いてくれた

車から降りて俺達は部屋に向かった

するとそこには黒いシミが無数に付いた、買った時とはまるで別の物の様な時計が床に落ちていた

「これが君の買った時計かね?」

おじさんの問いに震える声で俺は「はい、でもこんなシミはありませんでした…それに長針が無くなってます…」と答えた

おじさんは時計を手に取り話し始めた

「おそらくこの時計で殴られたのだろう…惨いな…シミはきっと誰かが手に取りやすいように女によって隠されていたのだろう。しかし君を呪うのは御門違いだ。必ず助けてあげるから安心しなさい」

おじさんの一言一言が今の俺にはとてつもない安心感を与えてくれた

その時ふとおじさん後ろに目がいった

何か…いる?

次の瞬間俺はまた金縛りにあった

おじさんも俺の様子に気づきスグに振り返った

が何もいない

すると俺の体が俺の意思に反して動き出した

「◯◯!!」

友人が呼ぶ声が後ろから聞こえる

とか思ってる内に目の前にコンクリートの壁が現れた

いや、それは壁ては無かった

どーやら俺は2階から飛び降りたみたいだった

慌てて階段を降りるおじさんと友人

そして、俺の姿を見て驚愕した

胸を無くなっていた長針が貫いていたのだ

何故こんな所に長針があるのか、俺に突き刺さるって事はこいつは地面で俺が飛び降りるまで立った状態で待っていたのか、意識が薄れるなか俺は色々な事を考えていた

ふと目を前に向けるとそこには笑みを浮かべる髪の長い女の顔が地面から半分出ていた

ニガサナイヨ

それを聞くと同時に俺は意識を失った

その後俺は一命を取り留め今病院にいる

緊急手術の後、俺は完全個室に移された

おじさんが病院に言ってくれたみたいで、部屋の入り口には必ずおじさんか、おじさんの弟子がいてくれている

今の所何も無いが、俺はいつ死んでもおかしくないと思っている

あの女がいる限り

話はここまでです

無事これを書き終えれて良かったです

もし進展があればまた書きます

まだ俺が生きていればの話ですが

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【山口敏太郎2013年7月怖話アワード動画書評より】

これもいいですよ。
何か事件に撲殺されて、狂気じゃないか、それで使われた時計が壊れることから霊がでてくる。霊が、ご丁寧に「後ろと」教えてくれるんだけど、金縛りにかかってしまい、「どうえっせいちゅねん」この辺りがなかなか怖いけど、なんかちょっと面白い感じました。
ひょっとしたら、実はこの時計が結界の中に怨霊の御霊を封じ込めてたのが出てきてしまったのではないかと、そういった感じが面白い!
霊能力者が出てくるのだけど、今後どうなったか、余談があるのか、パート2があるのか、続編があるのか、非常に気になる作品でしたね。

他の作品の書評はこちら
http://blog.kowabana.jp/118

んー怖いですね
続きが気になります!

怖い話ですね。
典型的な怖話ですが、こういうのが一番怖い!
それにしてもまだ進行中とは…

怖かった!進行中とは。

えっ未解決!ガーン

母親は何故時計を骨董屋に売ったんでしょうね。
見えない位置に御札まで貼って。
実はその子の母親はこうなる事を解ってて売ったのでは・・・

面白い
結局霊媒師役に立ってないんじゃ

これは怖い