中編3
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ついて来る

ある夏の茹だる様な暑い日。

私が通っていた高校の近くに、古い旧トンネルがあり、そこは心霊スポットとして割と有名な場所でもありました。

部活の仲間たちと、先輩、先輩の友人数人で肝試しをしよう!となり、そのトンネルへと向かいました。

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肝試しと言っても、まだ日も落ちていなく

明るい時間からのプチ肝試し。

その旧トンネルは新トンネルの隣りにありました。

まだ空が明るいせいか、噂の心霊スポットとは程遠い雰囲気…

私「何だ、意外と普通だね」

期待はずれと言わんばかりに肩を落とした。

先輩「まぁ、とにかく中入ってみよーぜ」

トンネルの入り口には板が打ち付けてあったが、心霊スポットとして有名な場所だったので、誰かが剥いだのだろう、人が通れるくらいの隙間が作られていた。

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トンネル内は暗く、水が溜まっていてジトジトとした嫌な空気が立ち込めていた。

H「ははっ、結構中は雰囲気あるじゃん」

先頭を切って入って行った先輩の友人Hが楽しそうに言った。

M「怖い…やだ!ムリムリムリ!!

奥まで行くの?むっちゃ怖いし……」

ぶりっ子の部員Mが赤ら様に恐がる。

H「大丈夫だよ、夜じゃないし

別に何か出たりしないでしょ、多分」

M「えー?多分なの?!」

S「怖いなら入り口で待ってれば?」

先輩のSが呆れた顔でMに言った。

M「えー!行きます行きます!!

1人で待つとか無理ですってば!!」

たわいも無いやり取りをしながら奥へ奥へと進んで行った。

トンネルの長さは然程長くは無く、出口が薄っすらと見える位だった。

ちょうど半分を行くか行かないか位で異変に気付いた。

その異変に気付いたのは1番後ろを歩いていた私だ。

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sound:40

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私「ねぇ、何か聞こえない?」

M「ちょっ!やめてよ!!」

Y「何が?何も聞こえないよ?」

Mの親友Yが首を傾げ私の方へと振り返る。

S「天井の雫が落ちる音とかじゃなくて?

何が聞こえたの?」

私「………… アシオト」

H「え?」

私「気のせいかも知れないけど、

私の後ろから足音が聞こえた…」

M「やめてよ!!怖いってば!!」

Y「だって◯◯の後ろって誰も居ないじゃん」

その言葉を聞いて、分かってはいたけど、より一層恐怖を感じた。

S「出口まで急ごう!!」

先輩のその一言でみんな一気に早歩きになった。

私たちが歩く足音に遅れ

ぴちゃん ぴちゃん ぴちゃん

まるで濡れた素足で廊下を歩く様な、そんな足音が聞こえた。

みんなソレを聞いたのか一斉にトンネルを走り抜けた!!

いやぁああぁ!!!!

うわあぁぁ!!

走り出したらトンネルの出口は直ぐだった。

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トンネルを出て明るい景色へと戻った。

みんな一気に走り、息を切らしてうなだれる様に自分の膝を手で抑え、呼吸を整え様としていた。

M「はぁはぁはぁ…助かったの?」

私「はぁはぁ…分からない。

MもYも、先輩達も聞こえました?」

H「聞こえた…なにあれ、マジか…」

S「………」

H「どーした? S 」

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S「 脚が多い… 」

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