中編4
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女の子

私が実際に体験したことを、話したいと思います。

「ねぇ、みんなで旅行行こうよ。」

そんな話になり私は、クラスメイトとちょっとした旅行に行く事になった。

行き先は埼玉県。ホテルは、なかなかいいところをとってくれたらしい。しかも、安いし、学生にとってはお金がうく事はとても嬉しいことだ。

今回は、いつもと違く計画的。

旅行だからだろうか?

そんなこんなで以外と早く計画は、進んでいきあっと言う間に旅行当日となった。

「なんか、楽しみ!ホテルどういうところなんだろ〜♪」

初っぱなから盛り上がっていた。

まぁ、無理もない。だって私だって結構この旅行楽しみにしてたんだから。たっぷり楽しまなきゃ損だ。

そんなことを思いながら話したりしていると

「もうすぐ到着地点だぞ〜。」

やっぱり車は、乗り継ぎがないから速い。

「早く〜!はやく見たいよーホテル!」

到着地点に近づくとみんなのテンションも上がってますます、車内はうるさくなる。

クラスメイトといけば尚更。

「ついたぞ!」

「はぁ…」

ついた勢いで一気に力が抜けため息が出る。

「ここだよ。俺が決めたホテルは!」

「おぉ、綺麗じゃん。」

「サイコー!これが安いとは思えない!」

確かについたこのホテルは、白くて窓が大きく綺麗だった。それだけに、やっぱり安いとは思えないのだ。

「早速はいろーぜ!」

ツカツカ

ホテルの中も以上無し、バッチリなくらい綺麗。この状態のままでいくと個室も綺麗なのかもしれない。なんか贅沢気分。

「実は、安いのは俺らの部屋だけ!」

「なにそれ?ヤバイじゃん。」

「わけありってわけ?」

「まぁ、気にすんなって。」

なにか怪しいと思えばこういうことか…

でも、そんな幽霊とかいるわけないし。

そしてこのまま私たちは、自分たちの部屋へ向かった。

10分ほど館内を歩いたところでやっとついた。もちろんこのホテルは大きいが、私たちがあちこち館内を見回ったせいで時間がたったということもある。

「おぉ、綺麗じゃん。」

「すごいすごーい!」

「え⁈まぢ?ここ超いい。」

確かにこの部屋は、わけありといえども凄く綺麗だった。ここならゆったりできそうだ。

私たちはそれから、外へ出て観光地めぐりをしたり、買い物をしたりした。

その夜

「あぁ〜、疲れた。いっぱい見回ったね」

「満足だな!」

私もなかなかいい日になったと思う。

すると…

「待てよ…こんなんで満足すんのか?せっかくの旅行なのによ。」

「じゃあ、なにするの?」

「お菓子パーティーと恋話だろ!」

なるほど。いいアイディアだねとみんな賛成し、パーティーをする事となった。

だけど、みんなの恋話を聞いたりとかまるで修学旅行みたい。

「そろそろ寝るか〜」

12時を回ったころ私たちは寝に入った。

そして私は、変な夢を見た。

自転車をこいでいる。

場所は、どこかわからない。

すると、ふと公園が見えた。

ん…?

公園に誰かいる。

こんな夜遅くに何をやっているんだろう。

公園の時計を見ると11時を過ぎていた。

薄っすらと見える、人だということは確かだと思うけど…

やがてはっきりと見えてきた。

女の子?

そこの公園には、小さい女の子がぼーっと立っているのだ。

気味が悪いな。

私は、気になって女の子の様子を見ていた。

すると女の子と目があってしまった。

やば…

私は、慌てて目をそらそうとした。

だか、そらせない。

どうしよう…

すると急に女の子が走ってきたのだ。

なにこの子気味が悪い。

間違えない、私のところへ走ってきている。

早く逃げなきゃ!

私は、急いで自転車をこいだ。

なのに…なぜついて来れるんだ?

普通なら息切れするはず…

しかも3才くらいの女の子なのに。

絶対おかしい。

私がこげばこぐほど、女の子との差がなくなっていく。

来るな…来るな…

ついに女の子との距離が5mをきってしまった。

4m

3m

2m

ガシッ

えっ…

「……えた…。」

「はぁはぁ、いったいあの夢は何だったんだ。」

みんな静かに眠っている。

やっぱりただの夢か…

ゔ…、なんかお腹にのってる?

寝相の悪い奴の足かな…

布団をめくった

「つかまえたぁ…」

そこには、夢で追いかけてきた女の子が私の体をつかんで笑っていた。

そして私の首をつかもうとして

「大丈夫か‼」

クラスメイトの一人が私にかけよってきた。

「俺…お前が公園で…」

私の目からは、涙が出た。

もう、女の子は消えていた。

「私が…はぁ…なに?」

やっとのことで声が出せた。

「女の子に殺される夢みて…」

「えっ⁈」

「そしたらさ、おきろ…助けろってその女の子の母親か何か知らないけど言われて!」

あの女の子は、何だったんだろうか?

その後は、誰にも聞く事は無かった。

今でもたまに同じ夢の続きを見ることがある。

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