中編3
  • 表示切替
  • 使い方

家のなか

初めまして。

under takarと言います。

僕ははっきり言って0感です。

nextpage

ですが、霊感強い人の側にいると強くなる、とか

何かしらの影響が出る、とか

よく聞きますよね。

今日はその話をさせてください。

nextpage

僕には彼女がいますが、この彼女がいわゆる《霊感強いヒト》

と言っても、ハッキリ見えたりよりは触れられたり、光るモノを見たりなどが多いそうですが。

nextpage

付き合って二年、お互いに霊の存在を認めあっていますが、何分僕にはわかりません。

ですが、どうやら我が家には《いる》らしいのです。

普段は気にならないのですが…

それは、今の借家に引っ越して間もない頃。

今どき珍しい平屋の戸建、築40年ものの2DK。

それでも一人暮らしには広すぎるくらいで環境もいいし、

僕は気に入っていました。

nextpage

引っ越して初日、片付けもそこそこに、疲れるし風呂に入って今日は眠ってしまおうと、シャワーを浴びていました。

男の一人暮らし、脱衣所の扉なんて閉めません。

玄関からすぐ左手に脱衣所、風呂、トイレという造りのため、風呂に入りながら玄関までは扉を閉めなければ丸見えです。

ふと…背後が物凄く気になります。

nextpage

もちろん、誰もいない。

彼女にもまだ合鍵を渡してないから勝手に入ってくる訳もない。

気のせいか…

向き直り、再び体を洗う。

やっぱり

shake

気になる。

振り返る。

誰もいない…

そんな事を何回も繰り返しながら、

気味が悪いから早めに上がりました。

nextpage

それから、二、三日そんな事を繰り返しながら過ごしていました。

そして翌日、彼女が引っ越して初めて泊まりに来ました。

普通に夜ご飯食べて、風呂に入ろうとなった時、ふと最近感じてる違和感を話しました。

僕 ―初日から、風呂に入ると妙に後ろが気になるんだよね。

彼女―後?

僕 ―うん、あれかな、風呂で頭洗ってるときに視線を感じたらいるよ、ってヤツかな、ははは…

彼女―やめてよ、怖いなぁ。

僕 ―…ね、正直、風呂に何もいないよね?

彼女―うん、お風呂には何もいないけど…

僕 ―ならいいんだ、気のせいか…

nextpage

翌日。

朝ごはんを食べて、二人とも家を出ました。

彼女は自転車で駅まで、

僕は車で職場まで。

途中、彼女からメールが。

(ホントは駄目だけど)携帯を見た僕は愕然。

nextpage

―あのね、昨日は言いづらかったから言えなかったんだけど。

昨日お風呂入ってた時、あたしも後ろが気になったんだ。

でも、それってお風呂場うんぬんじゃなくて、

居るんだよね、違う所に。

お風呂場から見えるよね、玄関。

そこに、居たんだよ。男の人。

多分ずっと前から居るんだと思う。

後からあたし達が来たから、監視じゃないけど、様子を見てるみたいな…嫌な視線を感じたよ。

玄関からはあんまり動かないみたいだけど、

どうしても出入りする場所だから、すり抜けて出入りしちゃう事になっちゃうねぇ…

nextpage

この家でこれから過ごすのに、まさかいきなりこんな経験をするとは…

僕は一瞬、頭がクラクラした。

Concrete 59189e6fb4d79119a63e92183ffb92aeb8f46031afd97d5db060811ce15c35e6
閲覧数コメント怖い
8290
1
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ